滋賀の桜(11) 清水の桜(高島市マキノ町海津)、海津大崎の桜

清水の桜

清水の桜(しょうずのさくら)
桜の名所として知られる海津大崎からさほど離れていない墓地に、樹齢300年以上といわれるアズマヒガンザクラがあります。水上勉さんの小説『櫻守』に登場する桜として知られています。

日本に古い桜は多いけんども、海津の桜ほど立派なもんはないわ。あすこの桜は、天然記念物でもないし、 役人さんも、学者さんも、知らん桜や。 村の共同墓地に、ひっそりかくれてる。 けど、村の人らは枝一本折らずに、大事に守ってきてはる。(中略)邪魔になるちゅうて、どんどん伐られるのがまあ風潮や。けど、同じ近江でも、海津の桜はちごうてる。あすこは、村の人らの眠ってるとこや。みんな、桜の下で眠ってはる

主人公の植木職人は「わしが死んだら、海津の清水(しょうず)の墓へ埋めてくれ。」と遺言し、小説ではこの桜の下に埋葬されています。

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雪の中のザゼンソウ(滋賀県高島市今津町)~2014年3月の撮影日記から(1)

雪の中のザゼンソウ

3月上旬、ザゼンソウの撮影で、琵琶湖北西岸に位置する今津へ行ってきました。
ザゼンソウはサトイモ科ザゼンソウ属の多年草。湖北に春の訪れを告げてくれる花です。
僧侶が座禅を組んでいるように見える姿から、この名前がついています。

今津は国内南限のザゼンソウ自生地として知られています。
保全活動をされている地元の方が、花が咲くまで10年近くかかると教えてくれました。
大切に守って生きたい、滋賀の風景です。

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比良の暮雪8(高島市安曇川町、高島市鴨:神代文字の石、鴨稲荷山古墳、高島歴史民俗資料館、藤樹書院跡、陽明園)~近江山河抄の舞台を歩く(43)

石敢当(高島市安曇川町)

石敢当案内板(高島市安曇川町)
安曇川駅からさほど離れていない南市の交差点に、「石敢当」(いしがんとう)がある。
道路のつきあたりや村の辻々に建てられ、集落の守護や魔除けの意味をもつ石柱だ。
石敢当は南九州から沖縄によく見られるが、これは滋賀県唯一のもので道標も兼ねている。

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