アサヒカメラ2017年2月号に「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」が掲載されています

ご存知の方もおられると思いますが、1月20日発売の「アサヒカメラ」の2017年2月号に、「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」が掲載されています。

 

 

私も何度か被害に遭っており、この件で久しぶりに何度かつぶやいてみました。記事の一部がケータイ Watchで紹介されているので、最後にリンクを貼っておきますね。

 

 

 

 

 

1/26追記:

本当はもっと気持ちを書きたかったのだけど、すぐに書けなかったから追記しておきます。

私は写真家であると同時に、法律を専門にしていた人間でもあるけれど、それでも話の通じない(価値観の違う)相手とやりあうという意味で、無断転載の抗議は精神的に消耗します。

私も人間だから、自分の作品をこんな風に扱われたら、そのときは大人として冷静に話をすることに努めるけど、後からあっけらかんと何も無かったようにされたら、後から怒りがこみあげてきて腹が立ちます。それがやり場のない感情で、時限爆弾のようで、自分でも本当に嫌になります。

すぐに解決する事案ばかりではなくて、それなりに時間がかかりますから、その点でも無断転載の抗議はかなり面倒です。

それと、抗議のタイミングや方法によって展開ががらっと変わることがありますから、かなり厄介です。それでも鉄則があって、これを覚えておけばなんとかなります、というものを書いておきます。

 

鉄則その1。ネット上の無断転載の場合は、まず、魚拓とキャプチャー(デジタルでの証拠保全)・印刷あるいはPDF化(アナログでの証拠保全)。

次にGoogleへ著作権侵害の通報(DMCA)。

Googleへの通報が通って検索結果から除外されたことを確認してから、キュレーションサイト運営会社(または執筆者)あるいはSNS事務局へ通報。

この順番を逆にして、ひどい目に遭ったことがあります。

悪気のない無断転載。 著作者のあなたが後始末しなければならないなら、どうする?
現在、写真事務所のホームページをリニューアル中の筆者です。それに伴って、当ブログの文章の無断転載が発覚しました。困った転載方法をされた挙句、抗議途中で書き換えをされて、作者の私がグーグルと英語で交渉する羽目になりました。問題は、グーグルの検索(キャッシュ)には私の文章が出てくるのに、私はパクリペ...

Googleに著作権侵害の申し立てをするときは「名前の公開」に気をつけて。

Googleに著作権侵害の申し立てをするときは「名前の公開」に気をつけて!~ブログ...
このブログは8月末にこちらに引っ越したばかりです。引っ越し後は、写真サイトを作るときに参考になりそうな話題を書こうと思っていました。ところが移転直後、当ブログを丸写しして自動更新しているサイトの存在が発覚しまして…具体的には移転前の旧ブログ(2015年8月の記事)が被害に遭っていました。相手はRSSを利用...

 

鉄則その2。連絡先が分からない場合、あるいは削除要請や使用料相当額の支払いに応じない場合は、広告主(Googleアドワース等)への通報。

鉄則その3。内容証明の送付は裁判覚悟での最後の手段になる意味合いが強いので、話し合いの余地がある場合は書留で送付するほうが無難です。

 

2/6追記:

アサヒカメラ2017年2月号は超品薄の状態が続いていましたが、2月初めに販売再開したそうです。
(アサヒカメラ編集長のツイッターより・https://twitter.com/_Hiroto_Sasaki/status/828460306716176385

2月20日発売の3月号に、「写真を無断使用する“泥棒”を追い込むための損害賠償&削除要請マニュアル」が再掲載されることが決まりました。
(アサヒカメラ編集長のツイッターより・https://twitter.com/_Hiroto_Sasaki/status/824924161575247872

 

キュレーションサイトの問題点と法律論・対処法について、まとめました

私は現在写真家として活動していますが、元々の専門は法律で、著作権を守る方法についても当ブログでいくつか書いてきました。

写真の無断転載に抗議して使用料の話をしてみたところ・・・某バイラルメディア/キ...
しばらく更新できませんでした。実は今、ブログ写真の無断転載の件で、ある商用サイトに抗議しています。今までは削除請求だけで穏便に済ませてきましたが、今回は賠償の話もしました。相手方が企業で完全な営利目的で運営されているサイトなのと、今まで他の人達から正当な抗議を受けているのに無断転載が起きているか...

この記事の続編として、キュレーションサイトのことを書いてみました。

 

2016年11月末から始まったキュレーションサイト報道。きっかけは、DeNAの医療情報サイト「WELQ(ウェルク)」が指摘を受けて非公開になったことでした。

そもそもは、永江一石さんがブログでWELQの件を指摘したことに始まります。
DeNAがやってるウェルク(Welq)っていうのが企業としてやってはいけない一線を完全に越えてる件(第1回)|More Access! More Fun!

キュレーションとは、もともと博物館・美術館等で専門知識に基づいて展示や企画をまとめる「キュレーター(curator/学芸員) 」から来ている言葉で、それ自体に悪い意味はありません。

いわばインターネット上の水先案内人のニュアンスで、キュレーションサイトという言葉は使われてきました。「まとめサイト」と呼ばれることもあります。

この数年、キュレーションサイトは劇的に増え、様々な問題が指摘されるようになりました。

法律と写真、両方の実務の視点から、キュレーションサイトの問題点と法律論・対処法について、まとめてみました。

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悪気のない無断転載。 著作者のあなたが後始末しなければならないなら、どうする?

現在、写真事務所のホームページをリニューアル中の筆者です。それに伴って、当ブログの文章の無断転載が発覚しました。困った転載方法をされた挙句、抗議途中で書き換えをされて、作者の私がグーグルと英語で交渉する羽目になりました。

問題は、グーグルの検索(キャッシュ)には私の文章が出てくるのに、私はパクリページの作者ではない(第三者)なので、キャッシュの削除申請ができるのかどうかが、とてもわかりにくかったことです。

同じことは他の方にも起きているようなのですが、皆さん英語で苦労されたり、緊急なのに対応が進まないという悩みの声があったので、今回は文法の若干怪しい英文メール(自作)まで載せて、私の体験談を書いておきます。

何かのご参考になれば幸いです。 続きを読む →

写真の無断転載に抗議して使用料の話をしてみたところ・・・某バイラルメディア/キュレーションメディアの無断転載がひどすぎる件

町屋がそのまま資料館に

しばらく更新できませんでした。実は今、ブログ写真の無断転載の件で、ある商用サイトに抗議しています。

今までは削除請求だけで穏便に済ませてきましたが、今回は賠償の話もしました。相手方が企業完全な営利目的で運営されているサイトなのと、今まで他の人達から正当な抗議を受けているのに無断転載が起きているからです。

↓ 当ブログの写真が使われています・・・事前に問い合わせはありませんでした。
カウモパクリ

掲載された記事は今でも公開されており(※記事の公開は継続すると連絡がありました)、皆さんがそのサイトを見て広告をクリックなんかしたりすると、運営会社とライターさんにどんどん利益が入ります。

だから、どんな記事かは、元記事ではなく魚拓で見てください(下にリンク張ります)。
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著作権侵害の対応に明け暮れた祝日と、先輩写真家が一人で立ち向かった著作権侵害訴訟の話

ナンテン
今年はナンテンの実が見事です。見事な赤で、元気の出る色ですね!

2015年8月末にブログをこちらに移転して、今度こそ写真ブログの作り方や役に立つプラグインなどご紹介しようと思っていたのですが、著作権侵害の対応に追われた祝日でした。

▼ちなみに、今までの著作権侵害の戦い?の記録です。
2014年:新聞コラムが当ブログの文章を「引用」したのでは?と指摘されている件について~新聞社に申し入れを行いました
2015年:Googleに著作権侵害の申し立てをするときは「名前の公開」に気をつけて!~ブログ移転裏話その1

 

今回はどちらも商用使用ではなかったし、一人の方はすぐ削除してくれてお詫びの文章もいただいたから、これ以上どうするつもりもないのだけれど。簡単にコピーしちゃうんだなって思うと、なんだかね。こういう気持ちって、澱のように貯まっていくと元気が出なくなっちゃうから、またどこか自然の中に出かけて撮影してこようと思います。

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Googleに著作権侵害の申し立てをするときは「名前の公開」に気をつけて!~ブログ移転裏話その1

浮御堂と中秋の名月
このブログは8月末にこちらに引っ越したばかりです。引っ越し後は、写真サイトを作るときに参考になりそうな話題を書こうと思っていました。

ところが移転直後、当ブログを丸写しして自動更新しているサイトの存在が発覚しまして…具体的には移転前の旧ブログ(2015年8月の記事)が被害に遭っていました。相手はRSSを利用して、当ブログが更新されるたびに自動的に丸写ししていたようです。

相手方サイトには私の書いた「ブログを移転します」の記事がしっかり載っていまして…しかも記事の最後に「Copyright(C)2007-2015 Jun Kanematsu/兼松純写真事務所」と書いてあるところまで同じ…うーん、なんだかなぁ…

運営者も中身を読んでいない(チェックしていない)サイトってなんなんだ??丸写しされたほうは抗議やら手続きで疲労するし…もうこんな生産性の低いことはやめようよ(と何とはなしに言ってみる)。

相手とは連絡がつかないうえ、記事タイトルで検索すると相手方サイトが出てくる始末…しかも戦争遺跡の記事なので公共性が高い…仕方が無いのでGoogleに著作権侵害の申し立て(DMCA侵害申し立て)をしました。

 

▼DMCA侵害申し立てのオンラインフォーム(※Google アカウントの作成が必要です)
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja

 

▼実際の申し立てフォームはこんな感じです。 続きを読む →

新聞コラムが当ブログの文章を「引用」したのでは?と指摘されている件について~新聞社に申し入れを行いました

掲載するか迷いましたが、標題の件につき、ご報告させていただきます。

7月14日(月)付の、地元新聞の朝刊に、堅田の歴史に関するコラムが掲載されました。ところが、冒頭の箇所(祭事「献撰供御人行列」の解説)が、当ブログの文章によく似ていました。同じ単語や言い回しがちりばめるように使われていたので、すぐに新聞社に問い合わせました。

当該新聞コラムは署名記事で、執筆していたのは文化財専門職の公務員の方でした。そのためもあってか、新聞社からは明確な返答が得られませんでした。

著作権専門の弁護士さんに連絡をとって相談したところ、文書で申し入れをすることになりました。

献撰供御人行列については、地元の方に声をかけていただき、2009年から撮影してきました。資料が殆どなかったため、地元の方や主催者の方に伺った話を書いてきました。撮影した写真につける文章を、つたないながら苦心して考え、何度も書き直しています。

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