奈良・東大寺にて、修二会(お水取り)前日の風景~11人の僧侶(練行衆)が二月堂参籠宿所に入る夕暮れまで

以前、東大寺の修二会(お水取り)前日の風景を一部ご紹介したことがありました。
6年近く経つ今、前後の写真を入れて改めてご紹介したいと思います。
季節はちょうど2月末。明日から3月という日の半日の様子です。

二月堂参籠宿所を訪問する僧侶
二月堂参籠宿所を訪問する僧侶(東大寺、奈良県奈良市)/Todai-ji temple(Nara city,Nara prefecture,Japan).

二月堂
二月堂(東大寺)/ Nigatsudo,Todai-ji temple.

東大寺では、毎年3月1日から二月堂で修二会(いわゆるお水取り)が行われます。暗闇の中を松明を持って僧侶が走る場面は、ニュースや写真などでご覧になった方も多いと思います。

修二会に先立って、2月20日より「別火」と呼ばれる前行の期間があります。練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11名の僧侶が、泊まり込みで行(ぎょう)を行います。古来より、天下泰安、風雨順時、五穀豊穣、万民快楽など、人々の幸福を願う行です。

2月末日の午後、前行を終えた練行衆が、東大寺戒壇院の庫裡(別火坊)から二月堂参籠宿所(さんろうしゅくしょ)に移動します。その半日を撮影させていただきました。

二月堂からの眺め
二月堂からの眺め(東大寺大仏殿の屋根と奈良市街)/ View from Nigatsudo,Todai-ji temple.

東大寺戒壇堂周辺の鹿
東大寺戒壇堂周辺の鹿(大人しいことで知られる)/ Deer at Todai-ji temple (Nara).
東大寺道標
右大仏、左二月堂(東大寺)/Signpost at Todai-ji temple (Nara).

前日までの雪が溶けて、早春の日差しが降り注ぐ境内。
広い境内にはたくさんの鹿がいました。

地元の方のお話によれば、お子さんと一緒に鹿を見たい人は戒壇堂周辺がお勧めだそうです。観光客が多いため鹿せんべいをめぐる競争が激しい南大門周辺とは違い、戒壇堂周辺は競争を避けた雌鹿が多く、鹿がおとなしいのが理由です。

確かにあの辺りの鹿は穏やかでしたね。
時間があるので、久しぶりに大仏殿に寄ってみました。


東大寺大仏殿
東大寺大仏殿 / Daibutsuden,Todai-ji temple (Nara).
東大寺の大仏
東大寺盧舎那仏 / Daibutsu,Todai-ji temple (Nara).
子安神社と東大寺大仏殿
子安神社と東大寺大仏殿 / Koyasu shrine and Daibutsuden,Todai-ji temple (Nara).

東大寺裏参道
東大寺裏参道 / Todai-ji temple (Nara).

二月堂周辺は趣のある小道が続きます。裏参道と呼ばれる界隈です。
練行衆と関係者の方が参籠宿所に入るのは、夕刻に近い15時過ぎでした。

 11人の僧侶(練行衆)が二月堂参籠宿所に入るところ
11人の僧侶(練行衆)が二月堂参籠宿所に入るところ(東大寺)/ Todai-ji temple (Nara).
二月堂参籠宿所に入る他の僧侶たち
二月堂参籠宿所に入る他の僧侶たち(東大寺)/ Todai-ji temple (Nara).

二月堂参籠所
二月堂参籠所(東大寺)/ Nigatsudo sanrosyo,Todai-ji temple (Nara).

昼間に、二月堂参籠所を手前から撮影させていただいた写真です。
解説文が貼ってありました。

二月堂参籠所案内板
二月堂参籠所について(東大寺)/ Nigatsudo sanrosyo,Todai-ji temple (Nara).
東大寺二月堂の階段をゆく関係者
二月堂の階段をゆく関係者(東大寺)/ Nigatsudo,Todai-ji temple (Nara).

練行衆が二月堂参籠宿所に入った後も、しばらくは関係者の方が出入りされていました。風景の中に鹿が混じるところが奈良ですね。

二月堂参籠宿所への差し入れに向かう人
二月堂参籠宿所への差し入れに向かう人、そして鹿(東大寺)/ Todai-ji temple (Nara).
二月堂からの眺め
二月堂からの眺め(良弁杉)/ View from Nigatsudo,Todai-ji temple (Rouben sugi).

修二会(お水取り)の際に観客が立ち入ることのできる正面の区域は限られていて、前日に写真のような垣根を設置されていました。

二月堂からの眺め
二月堂からの眺め(お水取りの準備)/ View from Nigatsudo,Todai-ji temple (preparation of Omizutori).

松明に使われる竹は、近畿各地から奉納されます。
竹に一本ずつ、京田辺市、生駒市と書かれているのが見えますね。

お水取りの松明に使われる竹
お水取りの松明に使われる竹  / bamboo at Nigatsudo,Todai-ji temple (preparation of Omizutori).
お水取りの準備
お水取りの準備 / Nigatsudo,Todai-ji temple (preparation of Omizutori).

紅梅でしょうか、松明竹を立てかけた塀の向こうに花が咲いていました。
今回は、奈良・東大寺の早春の風景をお届けしました。

 

※二月堂周辺は当時から三脚一脚禁止でしたので、全て手持ちで撮影しています。
※今回ご紹介した別火(修二会の前行)について⇒東大寺ホームページ
※修二会:撮影場所等の注意事項⇒東大寺ホームページ

◇撮影年月日:2014年2月28日
◇撮影地:東大寺二月堂~大仏殿~戒壇堂周辺(奈良県奈良市)
◇撮影協力:NPO法人 なら・観光ボランティアガイドの会(朱雀)の皆様

 

Copyright(c) Jun Kanematsu / junphotoworks.com(兼松純写真事務所)

 

街道をゆく 24 近江散歩、奈良散歩 (朝日文庫)
司馬 遼太郎・朝日新聞出版
※「奈良散歩」お水取りの期間に東大寺を散策した紀行文で、ガイドブックとしても読めます。写真家の入江泰吉さんも登場!