石を巡る旅2:中沢晶洞への道順(田上山/滋賀県大津市)

中沢晶洞のある山

滋賀県大津市の田上山にある中沢晶洞を今年撮影してきました。1974年に中沢和雄さんによって発見された晶洞で、国内最大のトパーズの巨晶が当時見つかっています。

田上山(たなかみやま)特有の、岩肌をむき出しにした風景が晶洞への道中で見られます。写真一枚目に写る白いガードレールは天神川林道(中沢晶洞入口と麓を繋ぐ林道)です。

今回は中沢晶洞への道順を掲載します。

今回の内容は掲載するかどうかで一旦保留してきました。国有林の中でハイキングコースの一部として黙認されてきた場所ではありますが、登山道ではないため危険はあるからです。

それでも掲載を決めたのは、かなりの健脚で熱意がないと行くのが難しい場所にあることと、中途半端な情報はかえって危険を誘発するだけだと考えたからです。地元のことだからこそ、なるべく正確なものをと心がけた記録を残しておくことが大切だと考えています。

田上山特有の岩肌をむき出しにした風景

田上山特有の岩肌をむき出しにした風景、雪の日

中沢晶洞への道順:まず太神山登山口まで行きます。

太神山登山口までのアクセスや所要時間については「湖南アルプス」「田上山」「太神山」「不動寺」「矢筈ヶ岳」などで検索すると情報が出てきます。

公共交通機関

帝産バス:JR石山駅→アルプス登山口
※リンク⇒滋賀帝産グループ|帝産バス時刻・運賃案内
※アルプス登山口から太神山登山口までは、徒歩45分~1時間。

自動車

駐車場無し。林道わきに駐車スペース数か所あり(富川道登山口迎不動など←GooglrMapへのリンクです)。自動車の方は田上公園にトイレがあります。

目印:アルプス登山口バス停⇒富川道登山口⇒迎不動(トイレあり)


林道の車止め

目印:林道の車止め

少し前の情報だと、上の写真左側(林道車止めの左下土地)に駐車可能と記載したものがありますが、2019年現在では駐車禁止になっています。

ただし、その道路向かいのスペースはいつも2台くらい駐車しています。太神山へのハイカーさんのようです。

田上山の駐車スペース

目印は↑このお地蔵さん↓です。

田上山のお地蔵さん

林道車止めを通り抜けると、七曲りの急坂が続きます。息が切れ上着を脱いだり水を飲んだりしながら進みますが、眼下の眺めは素晴らしいです。

入山禁止期間あり:一帯はマツタケ山のため、先程の「林道車止め」のところに例年、10月~11月の間の入山禁止の告知が森林組合名で張られています(太神山だけに行く場合は東海自然歩道を通れば問題ありません)。


太神山登山口(左へ)⇒すぐに車止め

太神山登山口

右を指す太神山の標識がありますが、ここは林道沿いに左へ進みます。

すぐに車止めがあります。自転車バイク進入禁止の看板があります。

天神川林道の車止め


天神川林道0.5KMの看板(以後0.5KM毎に3.5KMまで続く)

天神川林道0.5KMの看板

正確には「天神川材料運搬道路」ですが、簡略して天神川林道と記載します。0.5KM毎に看板があり、3.5KMが終点(かつ中沢晶洞入口)となります。

天神川林道1.0KMの看板

天神川林道1.0KMの看板

道は落ち葉に覆われ、林道の面影はありませんが、道幅も状態も良く歩きやすい道です。ただし坂道で、途中林の中を通ったりカーブが多かったり、健脚向けです。


瀬田川砂防の歴史についての大看板

瀬田川砂防についての看板

天神川林道2.0KM地点には、瀬田川砂防の歴史について大看板があります。藤原京や平城宮の造営で田上山の木を大量に切り出し、はげ山となっていることは前回ご紹介しました。

天神川林道2.5KM地点の絶景(冒頭掲載の写真)

田上山特有の岩肌をむき出しにした風景が見られます。手前に見えているのが堂山(田上山系)、奥は大津市~草津市、そして琵琶湖。雪の日はまた格別です。

天神川林道3.0KM看板⇒3.5KM看板(林道終点/中沢晶洞入口)

天神川林道3.0KMの看板

天神川林道3.5KMの看板

林道終点は中沢晶洞入口で、ここから獣道です。残り15分程度で中沢晶洞に着きます。

右奥の木にラミネーターで地図(簡略版)が掲示されており、このラミネーターは山中至る所にあるため目印になります。一帯は国有林なのでここを管理されている機関の方が貼っておられるようです。


岩のところから、急な山道を沢めがけて下りる

急な山道

下りてきて振り返ったところを撮影しています。

写真だと分かりにくいですが、急な山道を駆けおりるようにして山の中へ入ります。写真上部に見えている岩が起点で、砂防のための塀がある場所へ下りてきます。

進行方向には沢(小川)があります。

中沢晶洞近くの沢

渡ったところに分岐点がありますが、右の道を進みます。

中沢晶洞近くの沢、雪の日

別の日に同じ沢を横から撮影した写真です。木の橋を使わなくても、登山靴なら十分渡れます。


中沢晶洞近くの獣道

沢沿いの獣道を進みます。入山者がつけたテープが無数にありますが、中沢晶洞まで続いていたのは赤テープでした。ご注意ください。

なお、先程渡った沢は右手になります。この道の左側からも水の音がしますが、左の沢は渡りませんのでご注意ください


袋とラミネーターと赤テープ

中沢晶洞近くの沢、雪の日

もはや道とは呼べずどちらへも行けそうな感じですが、赤テープとラミネーターを目印に進んでください。いつまであるか分からないけれど、木に「袋」が結んである場所です。


枯れた沢と、奥の赤テープ

中沢晶洞近くの枯れ沢

右手に枯れた沢が出現します。奥に点々と赤テープが見えています。薄暗い日は視界が良くないので、なるべく天気のいい日に行くことをお勧めします。


白い石が散らばる坂道と、砂防の塀

中沢晶洞近くの枯れ沢

坂道になり、シダの向こうに砂防の塀が見え、足元に白い石が散らばるようになってきたら、中沢晶洞はもうすぐです。


崖とトラロープ⇒登ると中沢晶洞

中沢晶洞のズリ

この崖を登っていくと中沢晶洞です。

中沢晶洞近くの崖とトラロープ

上部にかすかに見える穴が中沢晶洞です。

中沢晶洞近くの崖とトラロープ

↑少し分かりにくいですが、写真左上(Y字状の枝の下)に最後のラミネーターがあります。周囲の木には赤テープが貼られています。ここまで整備していただいた方には感謝しかありません。

中沢晶洞

中沢晶洞です。大人の足だと、お地蔵さんのそばの「林道車止め」から1時間程度、天神川林道3.5KM看板からは15分程度でした。

普段人が行かない場所への山歩きなので、行くときは必ず、信頼できる人と大人数人でお願いします。

中沢晶洞内部と周辺の写真は、前回をご覧ください。

石を巡る旅1:田上山の中沢晶洞(滋賀県大津市)

※次回は田上山より笹間ヶ岳を掲載します。次々回以降は不動寺Aと呼ばれる晶洞跡、田上山系以外から廃鉱山跡の写真を掲載予定です。

 

◇撮影日:2019年2月17日、2月10日
◇撮影地:滋賀県大津市田上羽栗町
◇photograph of Nakazawa Geode at February,2019(Otsu city,Shiga prefecture,Japan).

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