メールサーバーとウェブサーバーを分ける方法【設定後編】

独自ドメインを使用しながら、メールサーバーとウェブサーバーを分ける方法、今回は設定後編です。(前回⇒【設定前編】

 

※2017年秋に書いた記事を、2019年6月に公開しています。できる限り最新の情報を追記しました。

セキュリティ対策として、近年考慮しなければならないケースがあります(前回参照)。

ある日突然、仕事で使うメールの送信だけができなくなった(受信は可能)。原因は同じサーバーを使う他の契約者が迷惑メールを送信した(あるいは不正ログインで迷惑メール送信の踏み台にされた)ためで、同じサーバーを使う他ユーザーのメールもスパム扱いされているような場合です。

ブラックリストの解除には数日かかるので、特に個人や中小企業の場合は、この方法が一番手軽で有益ではないかと思っています。

 

メールサーバーには、年間1000円強で使えるメール専用サーバー「さくらのメールボックス」を使用しています。

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※2019/10/1追記:消費税10%により、月額換算 87円、年間一括 1,048円になりました。

 

手順(目次)

1. さくらのメールボックス・・・前回

1-1. 独自ドメインの設定
1-2. メールアドレスの作成

2. ウェブサーバー:DNSレコード編集(メールサーバーだけ、さくらのメールボックスへ向ける)・・・今回

2-1. ネットオウル(新旧スターサーバー・ミニバード・ファイアバード・クローバー等共通)

2-2. エックスサーバー・wpXレンタルサーバー

2-3. ムームーDNS(ロリポップ!・heteml・プチ・カラーミーショップ・JUGEM PLUS・グーペ)

2-4.  MixHost

 

2.ウェブサーバー:DNSレコード編集を行う(メールサーバーだけさくらのメールボックスへ向ける)

 

事前準備:さくらのメールボックス

サーバーコントロールパネル
サーバ情報の表示 ⇒「サーバに関する情報」
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IPアドレスの数字をメモしておいて下さい
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ウェブサーバーのどこを変更するか把握しておく(エックスサーバーなど各社共通)

DNSレコード編集で、2箇所を変更するだけです。

 

◎Webサーバーとメールサーバーが一致している場合(原則)

  ホスト名  タイプ  コンテンツ 優先度
example.com  MXexample.com0
example.com  Axxx.xxx.xxx.xxx
 www.example.com   Axxx.xxx.xxx.xxx
*.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
example.com TXTv=spf1 ip4: xxx.xxx.xxx.xxx-all

 

↓ 2箇所変更します(赤い文字がさくらインターネットに向け替えた箇所

 

◎Webサーバーとメールサーバーが別の場合

  ホスト名  タイプ    コンテンツ 優先度
example.com  MX初期ドメインの英数字.sakura.ne.jp0
example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
 www.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
*.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
example.com TXTv=spf1 ip4: yyy.yyy.yyy.yyy-all

※xxx.xxx.xxx.xxxは、お使いのサーバーのIPアドレスです(管理画面で確認できます)。
※example.comを、ご自身のドメインに置き換えて下さい。

 

2-1.ネットオウル(スターサーバー)

いずれもネームサーバーが「スタードメイン」なので、設定は共通です。

ミニバード・ファイアバード・新旧スターサーバーいずれも該当します(ネットオウルの無料サーバーでも設定できます)。筆者は旧スターサーバープラス(無料サーバー)、ファイアバード、現在のスターサーバーで実際に使ってきました。

 

▼事前準備:IPアドレスの確認(例:スターサーバー)

スターサーバー管理→サーバー管理ツール→管理画面左上から2番目の「サーバー情報」をクリック・・・「IPアドレス」が表示されているので、メモしておく。

 

▼設定

1.スタードメインにログインし、「ドメイン管理ツール」を選択

star-domein-control-1

2.「DNSレコード編集」を選択

star-domein-control-2

3.「レコードを追加」

star-domein-control-3

下記を参考に、「ホスト名」「タイプ」「コンテンツ」を入力します。「優先度」はタイプMXの場合に0と入力。これを5回繰り返す(レコードを5つ作成)すると、完成です。

  ホスト名  タイプ    コンテンツ 優先度
example.com  MX初期ドメインの英数字.sakura.ne.jp0
example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
 www.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
*.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
example.com TXTv=spf1 ip4: yyy.yyy.yyy.yyy-all


1)example.comを、ご自身のドメインに置き換えて下さい。

2)xxx.xxx.xxx.xxx(数字)が、[スターサーバー]のIPアドレスになっていることを確認。

3)yyy.yyy.yyy.yyy(IPアドレスの数字)を事前確認した[さくらのメールボックス]に置き換えて下さい。

 

※DNSレコード編集が終了したところ(画面はスタードメイン)
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2-2.エックスサーバー・wpXレンタルサーバー

ネットオウルのサーバーと設定は同じです。各社ホームページに解説があります。

◆DNSレコードの編集|エックスサーバー
https://www.xserver.ne.jp/manual/man_domain_dns_setting.php

◆DNSレコードの編集|wpXレンタルサーバー
https://www.wpx.ne.jp/server/manual/domain_dns_setting.php

 

  ホスト名  タイプ    コンテンツ 優先度
example.com  MX初期ドメインの英数字.sakura.ne.jp0
example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
 www.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
*.example.com Axxx.xxx.xxx.xxx
example.com TXTv=spf1 ip4: yyy.yyy.yyy.yyy-all


1)example.comを、ご自身のドメインに置き換えて下さい。

2)xxx.xxx.xxx.xxx(数字)が、[エックスサーバー/wpXレンタルサーバー]のIPアドレスになっていることを確認。

3)yyy.yyy.yyy.yyy(IPアドレスの数字)を事前確認した[さくらのメールボックス]に置き換えて下さい。

 

3-3.ムームーDNS

  • ムームードメインに独自ドメインを預けている場合で、かつ、
  • ロリポップ!  heteml  プチ  カラーミーショップ  JUGEM PLUS  グーペのいずれかを使っている場合には、DNSレコードの編集が可能です。

▼手順はムームードメインのホームページに掲載されています。
ムームードメイン:カスタム設定のセットアップ方法

↑ 上記解説の項目5が、設定の必要な箇所です。

5.弊社サービス以外の、「ドメインを割り当てたいサービス」のレコード値を設定する

  サブドメイン  種別           内容 優先度
空白(入力しない)  MX初期ドメインの英数字.sakura.ne.jp0
空白(入力しない) Axxx.xxx.xxx.xxx入力しない
 www Axxx.xxx.xxx.xxx入力しない
* Axxx.xxx.xxx.xxx入力しない
空白(入力しない) TXTv=spf1 ip4: yyy.yyy.yyy.yyy -all入力しない

xxx.xxx.xxx.xxx(数字)が、[ロリポップ!等]のIPアドレスになっていることを確認。

yyy.yyy.yyy.yyy(IPアドレスの数字)を事前確認した[さくらのメールボックス]に置き換えて下さい。

 

3-4. MixHost

簡易ゾーン エディター、高機能ゾーン エディターは使いません。
どちらも英語で以下の警告が出るためです。

Warning: This interface is deprecated and will be removed in a future release. Use the new Zone Editor to perform the same functions.
(警告:このインタフェースは非推奨であり、将来のリリースで削除される予定です。 新しいゾーンエディタを使用して同じ機能を実行します。)

↓ そこで

cPanel⇒Zone Editorを選択。

1)編集したいドメインの「管理」を選択。
zone-editor-1

2)表示される13個の項目のうち、下から2番目と、下から1番目を、順不同で「編集」。

※下記画像は編集後のため、sakura.ne.jpと表示されています。
zone-editor-2

3)「TXT」レコードの編集:数字(IPアドレス)を”さくらのメールサーバー”に変更。
zone-editor-3-1

example.com. TXT
v=spf1 +a +mx +ip4:xxx.xxx.xxx.xxx ~all
↓ (さくらのメールサーバーに変更)
v=spf1 ip4:yyy.yyy.yyy.yyy -all

 

4)「MX」レコードの編集:さくらの初期ドメイン名(英数字等).sakura.ne.jpに変更。zone-editor-3-2


 

今回使用したメール専用サーバーはこちら

さくらのメールボックス

年額1,048円 (2019/10現在)/ 容量10GB /メール専用サーバー
https://www.sakura.ne.jp/

初期費用無料 / メール転送機能 / 独自ドメイン・複数ドメイン対応 / メーリングリスト / グループウェア機能(タスク管理、スケジュール、チャットなど)があります。

 

プラス523円で、サーバーが借りられます!

さくらのレンタルサーバライト

年額 1,571円(2019/10現在)/ 容量10GB/メール+ホームページ運用
https://www.sakura.ne.jp/

メールだけでなくホームページの運用もできます(ただしWordPressサイトは不可なのでご注意ください)。メールサーバーの設定方法は「さくらのメールボックス」と同じです。