メールサーバーとウェブサーバーを分ける方法【設定前編】

独自ドメインを使用しながら、メールサーバーとウェブサーバーを分ける方法について書いてみました。今回は設定前編です。

※2017年秋に書いた記事を、2019年6月に公開しています。当時はマニアックすぎるかなと思い下書き保存したままになっていたのですが、近年この方法を採ったほうがいいケースが増えてきているため、掲載することにしました。

 

サーバーを分けるメリット(想定される場面)

    • 無料レンタルサーバーで、メールの送受信機能がない場合
    • 有料レンタルサーバーの試用期間中で、メールの送受信ができない場合
    • サーバー移転時のメール迷子防止
    • サーバー負荷の分散(サーバーダウンを防ぐ)
    • セキュリティーリスクの分散(サーバー内部でのエラーや外部からの攻撃の影響を最小限にとどめる)、に使えます。

 

近年問題となっているケース【2019/6追記】

相談を受けたケースより。

ある日突然、メール送信だけできなくなった(受信は可能)、エラーメッセージで「あなたの使っているサーバーのIPアドレスがSpamhausによってブロックされた」との文面が返ってくるとのこと。

これは共用サーバーにみられる現象で、原因は同じサーバーを使う他の契約者が迷惑メールを送信したため、同じサーバーを使う他ユーザーのメールもスパム扱いされてしまうことによる。契約者自身は不正送信していなくても、サーバーのパスワードが甘いなどで不正ログインされ、迷惑メールの踏み台にされているケースが多々あると言われている。

Spamhausは、迷惑メールのブラックリストをデータベースで公表しており、マイクロソフトのOffice365で採用されているため、スパム認定されると影響が大きい。スパム認定の解除はレンタルサーバーのプロバイダーから申し立てをしてもらうしかないが、解除には即日ではなく日数がかかると見たほうがいい。

その間のメール送信については、特に個人や中小企業の場合なら、メールサーバーだけ別に移して運用するこの方法が一番手軽で有益ではないかと思う。(追記ここまで)

 

前提

  • ドメイン:独自ドメイン
  • Webサーバーとメールサーバーは別のサーバーを使用
  • メールサーバー:さくらのメールボックス
  • Webサーバー:スターサーバー、エックスサーバー、ロリポップ、MixHostを想定。ファイアバード・ミニバード・wpXレンタルサーバー・ヘテムルなどもOK。

 

メールサーバーには、年間1000円強で使えるメール専用サーバー「さくらのメールボックス」を使用しています。

さくらインターネットは契約時に本人確認があるので(筆者の場合は住所に葉書が来ました)、セキュリティー対策の点で良心的だと思います。

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※2019/10/1追記:消費税10%により、月額換算 87円、年間一括 1,048円になりました。

 

手順(目次)

1. さくらのメールボックス・・・今回

1-1. 独自ドメインの設定
1-2. メールアドレスの作成

2. ウェブサーバー:DNSレコード編集(メールサーバーだけ、さくらのメールボックスへ向ける)・・・次回

2-1. ネットオウルの場合(新旧スターサーバー・ミニバード・ファイアバード・クローバー等共通)

2-2. エックスサーバー・wpXレンタルサーバーの場合

2-3. ムームーDNSの場合(ロリポップ!・heteml・プチ・カラーミーショップ・JUGEM PLUS・グーペ)

2-4.  MixHost の場合

 

1-1. さくらのメールボックス:独自ドメインの設定

※さくらインターネット以外で管理する独自ドメインを想定しています。

※さくらのメールボックスお試し期間中は、『他社ドメインを移管せずに利用する』機能が制限されています。本契約を行ったうえで設定して下さい。⇒クレジットカード申し込みの場合は本契約しなくても設定可能とのことです(2019年6月追記)

※ネームサーバの詳細な設定方法は、さくらインターネットのサポート対象外です。
【ドメイン設定】他社で取得・管理中のドメインを利用|さくらのサポート情報

 

1) サーバコントロールパネル ログイン
https://secure.sakura.ad.jp/rscontrol/

  • ドメイン名 :初期ドメイン
  • パスワード :サーバパスワード(仮登録完了のメールに記載)
    パスワード紛失・不明の場合は「サーバパスワードの再発行」を確認。

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2) ドメイン設定
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3)  新しいドメインの追加
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4) 他社で取得したドメインを移管せずに使う⇒「ドメインの追加へ進む」
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5) 「他社で取得した独自ドメインの追加」にドメイン名を入力⇒「送信する」
さくら側でネームサーバーの変更は行わないのがポイント。
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1-2. さくらのメールボックス:メールアドレスの作成

1) メールに関する設定⇒「メールアドレスの管理」
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2) メールアドレスの追加
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3) メールアドレス一覧⇒「変更」

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4)メールアドレス毎に容量制限転送設定などが設定可能。メールアドレスの説明は入力しておくと便利。(例:「銀行用」「お問い合わせ」「〇〇(氏名)用」)

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▼サポートページ
【さくらのメールボックス】メールアドレスの作成・変更・削除
【さくらのメールボックス】Gmail(ウェブブラウザ)を利用する
【さくらのメールボックス】メールソフトの一般的な設定方法

 

▼メールソフトでの送受信時にセキュリティ例外に関する警告が表示されるお客様へ
https://help.sakura.ad.jp/hc/ja/articles/115000129841

さくらのレンタルサーバ・マネージドサーバのメンテナンスにともない、
メールソフトにおいて送受信ができないというお問い合わせが多く寄せられております。
セキュリティ例外の追加に関する警告等が表示されている場合は、
送受信サーバ名を初期ドメインにすることで、改善するケースが多い状況となっております。

詳細は以下のページをご覧いただき、お使いのメールソフトの設定の変更をお願いいたします。

SSL/TLSを用いたメールの送受信について
メールソフトの設定

 

今回使用したメール専用サーバーはこちら

さくらのメールボックス

年額1,048円 (2019/10現在)/ 容量10GB /メール専用サーバー
https://www.sakura.ne.jp/

初期費用無料 / メール転送機能 / 独自ドメイン・複数ドメイン対応 / メーリングリスト / グループウェア機能(タスク管理、スケジュール、チャットなど)があります。

 

プラス523円で、サーバーが借りられます!

さくらのレンタルサーバライト

年額 1,571円(2019/10現在)/ 容量10GB/メール+ホームページ運用
https://www.sakura.ne.jp/

メールだけでなくホームページの運用もできます(ただしWordPressサイトは不可なのでご注意ください)。メールサーバーの設定方法は「さくらのメールボックス」と同じです。