自然風景のナチュラルな現像方法について(1)RAW現像の話をする前に

Ilford FP4 HP5 XP2

平成の締めくくりに、このテーマとなりました。とはいえ、4月1日のブログで「RAW現像の話を少し書いてみようかと思っています」と書いたのは、平成という時代の流れとあながち無関係ではなかったように感じています。

というのも、「使用ソフトに関係なくできる、自然風景のナチュラルな現像の方法について、関心のある人は意外といるのかな?」と思うことが、最近度々あったからです。

Photo by D. Meyer [CC BY-SA 3.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0/)], via Wikimedia Commons (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Ilford_FP4_HP5_XP2.jpg)

 

現像は限られた人が行う特別なものだった

私が子どもの頃(そんな昔でもないのですが…)はフィルムカメラの全盛期でした。当時は現像代を考えると、旅行や行事などの特別な時にしか私は撮っていませんでした。

というのも、フィルムは暗室で現像液を使って現像することによって初めて、何が写っているのか確認できるようになります。

通常は家に暗室(dark room)はありませんから、写真プリントのお店で、フィルムを現像して(photo developing )印画紙にプリントprint)してもらうことになります。

それが今は、デジタルカメラの中で「現像」に当たる処理が行われています。通常は撮影するとJPEG画像になっていますよね。スマホでもパソコンでも開いて見ることができる状態です。

デジタルカメラの場合、カメラによっては現像前のフィルム(生(なま)/raw)の状態でデータを取り出すことができるようになっています。このRAW画像では特別なソフトを使わないと、パソコンでもJPEG画像と同じように開いて見ることができません。

ですが、かつての暗室での処理のように現像することができます。これがRAW現像です。RAW現像が個人の環境でもできるようになると、現像は限られた人が行う特別なものではなくなってきます。

 

色の知識・色合わせは、現像の技術を支えてくれるもの

現像が特別なものではなくなり、以前と違ってSNSやブログで作品を発表できる機会があり、デジタルの色特有の鮮やかさが強調されるようになってくると、「何がナチュラルな色なんだろう」という問いが出てくるのは自然な流れですよね。

その問いと答えとの間を埋めるのが、色の知識であったり、画面やプリンターの色合わせ(カラーキャリブレーション)であると、私は考えています。もちろん写真には好みや流行もあるので、何が良いとか悪いとか、絶対的な正解があるという話ではありません。

色の知識やキャリブレーションは、知らなくても構わないけど、知っていると世界が変わるもの、とでも言ったらいいでしょうか。

そのうえで撮影時に気を付けることを意識したり、RAW現像の技術を取り入れていくと、どこかでその人ならではの「そうだ、こうしたかったんだ!」と腑に落ちる瞬間があるんじゃないかなと私は思っています。

 

抽象的な話になったので、次回以降、できる限り具体的な話を書いていきます。時間的・連載的に飛び飛びになるかもしれませんが、何かのご参考になれば嬉しいです。

 

▼続編はこちら

自然風景のナチュラルな現像方法について(2)前提編:デジタルの色と各種設定