大乗寺の酔芙蓉(京都市山科区/2018年10月25日午前撮影)

大乗寺の酔芙蓉-1/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple

出会いは突然に、大乗寺の酔芙蓉:

先日来、京都から東京に向かって旧中山道を歩いている。京都~草津間は旧東海道と共通なので、旧東海道といったほうがわかりやすいかもしれない。

京都の三条大橋を出て最初の難関は、日ノ岡峠(蹴上~御陵の辺り)から山科への道である。上って下る高低差のある区間で、その日(10月7日)は気温湿度共に高く、歩くだけで精一杯だった。 

日ノ岡で偶然目にしたのが、大乗寺門前の「酔芙蓉」だった。大人数のグループで歩いていたこともあり、日程の関係で通り過ぎるしかなかった。

暑さでふらふらになった私にとっては、夢幻を見たかのような心持だった。

―いつかまたここへ来よう。―

10月24日に大津市の膳所(旧東海道沿い)を歩いていたら、民家の庭先で「酔芙蓉」の花を目にした。もしかしてまだ、大乗寺の「酔芙蓉」に間に合うんじゃないかという思いが頭をよぎった。

翌25日、時間があったので朝一番で飛んで行った。花は静かに咲いていた。
ありがとう!という気持ちでいっぱいになった。

大乗寺門前の酔芙蓉-1/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple

「酔芙蓉の寺」大乗寺について:

京都市山科区の旧東海道沿いに、大乗寺という法華宗の寺がある。現在地に移転したのは1980年(昭和55年)で、当時は無住の寺だったという。

平成になって移り住んだご住職が復興され、「酔芙蓉の寺」として知られるようになった。

入口は2か所ある。急な石段を避けたい方は、坂の上側にある入口を使うといい。

大乗寺参道/Daijyo-ji temple

段差が少ないスロープ、そして緑いっぱいの小道に出る。

大乗寺参道/Daijyo-ji temple

この先を行くと、右側に寺の門がある。手入れの行き届いた花と緑に、ご住職とご家族の人柄が偲ばれる。


大乗寺境内の酔芙蓉/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple

本堂の奥で咲く酔芙蓉。1000本以上群生しているのは全国的に珍しい。

大乗寺境内の酔芙蓉/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple 大乗寺境内の酔芙蓉と観音像/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple 大乗寺の酔芙蓉-2/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple

地元の方が設置した案内板によれば、酔芙蓉は「9月から10月にかけて花を付ける」植物で、「朝のうちは純白、午後には淡い紅色、夕方から夜にかけて紅色に変化し、酒を飲むと顔色がだんだんと赤みを帯びるのに似ていることから、この名が付いた」と言われる。

大乗寺本堂と門/Daijyo-ji temple

大乗寺の門(奥に本堂)。石段奥に酔芙蓉園がある。
↓酔芙蓉園の前から、大乗寺の門を見ている。眼下に山科の市街地が広がる。

大乗寺境内と門/Daijyo-ji temple

↑石段を下りると↓坂の下側にある入口に出る。石段が急なので気をつけて。
ちなみに石段の途中で咲いているのは、やはり酔芙蓉。

大乗寺門前の酔芙蓉-2/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple

大乗寺の場合は、酔芙蓉の見頃が例年9月中旬から10月中旬とのことだが、今年(2018年)は10月に入ってから花が咲き、下旬になっても楽しむことができている。今週末(10月27日(土)、28日(日))に行ってもぎりぎり大丈夫かと思います。

大乗寺境内の酔芙蓉と観音像/Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple

大乗寺(京都市山科区北花山大峰町38-1)
※拝観料:無料(寸志)
※アクセス:京都市営地下鉄 御陵駅(みささぎ えき)から徒歩約15分

◇撮影日:2018年10月25日(木)午前
◇撮影地:大乗寺(京都市山科区北花山大峰町38-1)
◇photograph of Hibiscus mutabilis at Daijyo-ji temple(Old Tokaido/Nakasendo road,from Kyoto to Otsu,Japan).

 

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