奈良の桜(3) 又兵衛桜と天益寺のしだれ桜(奈良県宇陀市大宇陀)

又兵衛桜

又兵衛桜(2017年4月13日撮影)。 

又兵衛桜

樹齢300年(推定)と言われる、見事なしだれ桜です。見頃は4月上旬~中旬。

大阪夏の陣で活躍した戦国武将後藤又兵衛が当地へ落ち延び、僧侶となって一生を終えたという伝説が残り、この垂れ桜が残る地も、後藤家の屋敷跡にあることから地元では「又兵衛桜」と呼ばれて親しまれている。 宇陀市観光協会


又兵衛桜

少し離れたところから見ると、こんな感じです。周囲は公園になっており、屋台がたくさん出ていました。駐車場も数箇所ありました。平日にもかかわらず、すごい数の車と観光バスでした。


又兵衛桜

京都から近鉄に乗って榛原(はいばら)まで行き、榛原駅からバスに乗って大宇陀高校で下車。バス停を下りたところから坂道をまっすぐ歩き、「又兵衛桜」の看板にしたがって右折すると、後は車道に沿って一本道でした。

25分ほど歩くと、たくさんの桜に囲まれた中央に、「又兵衛桜」が見えてきました。それが初めて見た又兵衛桜でした。

本当に多くの人に愛されていると実感した名木でした。

又兵衛桜


阿紀神社

周辺には素敵な場所がたくさんあるので、歩いていける場所をご紹介しますね。

阿紀神社は伊勢神宮の元になったと言われる「元伊勢」の伝承が残る神社です。
神社で由緒書きをいただいたのですが、その中になんと、こんな記述が!!

天徳元年(957年)、阿紀神社から近江国(現在の滋賀県)の蒲生野へ飛んで行った兄弟の神様がいたというのです。

兄の国狭槌尊は近江八幡市倉橋部町の「安吉神社」のご祭神となり、弟の国狭槌命は12年後に蒲生郡竜王町へ降り立ち「苗村神社」に祀られている、とありました。滋賀県と縁が深いということなのでしょう。


高天原

阿紀神社の手前の山には「高天原(たかまがはら)」があります。写真はその入り口付近で撮影したものです。

ここは阿紀神社の旧社地で、壬申の乱の際にこの地(阿騎野)を通った持統天皇が、ご自分の名前である「高天原廣姫」にちなんで「高天原」と名づけ、照巣(現在の宇陀市大宇陀本郷)より天照大神(アマテラスオオミカミ)を遷し、ここで祀っていたという伝承があります。

高天原の入り口付近から、阿紀神社の方向を見ると・・・(道が分かりにくかったので図示)↓

阿紀神社から天益寺への道

天益寺のさくら矢印看板

天益寺の桜

天益寺の桜

天益寺(てんやくじ)のしだれ桜です。天益寺は火事で本堂が無くなってしまい、現在再建中とのことでした。本堂が再建されたら、桜に囲まれたさぞや美しい風景になるのだろうと思います。しだれ桜の巨木とともに、たくさんの桜の木が迎えてくれました。

下の写真が本堂再建予定地で撮影した写真です。

再建予定の天益寺本堂そばで咲く桜


万葉公園

万葉公園(かぎろひの丘・奈良県宇陀市大宇陀)。柿本人麻呂の句碑や、万葉植物を植えた遊歩道があります。大宇陀高校(バス停)から徒歩約5分です。

「東の野に かぎろひの立つ見えて かへり見すれば 月かたぶきぬ」(柿本人麻呂)


阿騎野・人麻呂公園
阿騎野・人麻呂公園

万葉公園の道路向かいには、阿騎野・人麻呂公園があります。先程の歌のとおり、振り返って風景を見ている人麻呂像があります。


宇陀松山の町並み

大宇陀高校の次のバス停が、終点の大宇陀です。大宇陀のバス停から道路向かいの集落へ入って見ると、すぐに「宇陀市松山重要伝統的建造物群保存地区」があります。

宇陀松山は城下町として発展したところで、商家の美しい町並みが残っています。よく知られているのは、森野旧薬園(国の史跡)です。

森野旧薬園

森野旧薬園は、吉野葛の老舗である森野吉野葛本舗さんが裏山に持っている薬草園で、現在も約250種の薬草が栽培されているとのことです。薬園の見学には予約が必要です。


道の駅宇陀路大宇陀と大願寺の桜

道の駅宇陀路大宇陀。大宇陀バス停はここにあります。ここから又兵衛桜まで徒歩30分ほどだそうです。道の駅にはレンタサイクルや足湯もあり、たくさんの人が訪れていました。

道の駅の背後には、白洲正子さんの『かくれ里』に登場し、薬草料理と秋の紅葉で知られる大願寺があります。ちょうど桜が咲いているあたりが大願寺ですが、紅葉の際に撮影させていただいています。尽きせぬ魅力があり、また訪れたい大宇陀です。

大願寺の紅葉(奈良県宇陀市大宇陀)

 

◆撮影日:2017年4月13日(木)
◆所在地(又兵衛桜):奈良県宇陀市大宇陀本郷
◆又兵衛桜見学料(維持管理協力金):1人100円(2017年4月現在)

◆アクセス(又兵衛桜):近鉄大阪線榛原駅から奈良交通バス大宇陀行き乗車20分、大宇陀高校下車、徒歩25分
※榛原駅から大宇陀高校または大宇陀(終点)まで、バス片道430円(2017年4月現在)
※近鉄、奈良交通ともにICOCAやSuicaなどのIC乗車券が使えます。

 

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