鞍掛神社と梅の花-2017年3月/滋賀県大津市衣川

鞍掛神社境内

3月初め。いつものように白梅の花が咲き始めました。

鞍掛神社の梅


鞍掛神社の梅

2日後に同じ場所でもう一度撮影。つぼみがだいぶふくらんでいます。 

鞍掛神社

鞍掛神社(滋賀県大津市衣川2丁目)は、陽成天皇の勅命によって882年に創建された神社で、祭神は弘文天皇です。衣川(きぬがわ)という土地は、天智天皇の子・大友皇子(弘文天皇)が最期を迎えた場所という伝説が残る場所です。

鞍掛神社の伝承は、日本書紀とは異なります。壬申の乱で敗れた大友皇子は、従者と共に衣川の地に落ち延びました。皇子は乗ってきた馬の「鞍」を柳の木に「掛」けると、自ら命を絶ったと伝わっています。

伝承では、大友皇子の最期をみとった二人の侍臣がいて農民となって衣川に定住しました。その子孫は同じ名字(中村姓)を名乗るようになり、鞍掛神社の氏子がその末裔だと言われています。

鞍掛神社境内の緑

鞍掛神社と静寂

緑がとても美しく、落ち着いた気持ちになれる境内です。

鞍掛神社の梅

衣川の梅をめぐる旅(梅宮神社の節句祭、衣川天満宮の梅鉢の紋と梅の花)は、今回の鞍掛神社で一旦締めくくりです。(衣川の稲荷神社もご紹介したいのだけど、後になるかもしれません。)

最後に、鞍掛神社ゆかりの場所が近隣に点在するので、ご紹介しておきますね。

鞍掛神社があるのは、堅田駅に近い閑静な住宅街(衣川台)の中です。
衣川台の住居表示看板の前からJR湖西線の高架を見下ろすと、畑の奥に小さな地蔵堂があります。(↓下の写真の中央やや右に地蔵堂あり。)

鞍掛神社ゆかりの地蔵堂


鞍掛神社ゆかりの地蔵堂

写真は、衣川の地蔵堂の前から天神川・明神橋方面を撮影。雪の比良山系が見えています。

大友皇子(弘文天皇)は、壬申の乱後、現在地蔵堂のあるこの場所で自刃したという言い伝えがあります。伝承のとおりなら、皇子が乗ってきた馬の「鞍」を「掛」けた柳の木がここにあったことになります。

地蔵堂の中にある由来文には「以来1340年にわたり、侍臣の子孫である中村一族により、この地蔵をお守りしています」とありました。

衣川城跡/衣川のお地蔵さんと鞍掛神社の伝承 (滋賀県大津市衣川)
滋賀県大津市衣川に、琵琶湖の見える閑静な住宅街があります。衣川台です。JR堅田駅から高架に沿って歩き、天神川の明神橋を渡って歩くこと、約20分。先日ご紹介した鞍掛神社へ続く坂道を登っていくと、右手に児童公園があります。公園の入り口近くには、なんと、「衣川城跡」の石碑が!突然出合った歴史ミステリー、ず...

鞍掛神社参拝道道標

JR堅田駅から徒歩で約1kmのところに、鞍掛神社参拝道の道標があります。
先日ご紹介した衣川八幡宮から天神川(明神橋)を渡ると、横断歩道の向こうに見えます。

ここから坂道を直進してアオタニサッシさんの角を右折。坂を上り児童公園の先で右に折れると、寺院の駐車場の奥が鞍掛神社です。地蔵堂・道標とも、神社から数百メートルの範囲内にあります。

衣川の4神社(衣川天満宮、鞍掛神社、梅宮神社、稲荷神社)はいずれも近隣にあるので、一緒に訪ねるのもお勧めです。

撮影地:鞍掛神社(滋賀県大津市衣川2丁目28-1)
撮影日:2017年3月3日(金)および同年3月5日(日)
Kurakake shrine and Japanese apricot,Prunus mume.

Copyright(c) Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)
写真および文章の無断転載・複製・二次使用を禁じます。

 

鞍掛神社と梅の花(滋賀県大津市衣川)
初めて鞍掛神社を訪ねたのは、2013年の3月。静まり返った境内を、梅の花が咲いていました。その佇まいが深く印象に残ったので、また梅の咲く時期に訪ねたいと思いながら3年ぶりに訪ねると、6本ある梅の古木が変わらず迎えてくれました。鞍掛神社は衣川台という住宅地の一角にあります。参道に足を踏み入れると空気が一変...
大津市衣川/鞍掛神社 2013年例祭の写真(前編)~大友皇子最期の地の伝説が残る神...
陽成天皇の勅命によって882年に創建された鞍掛神社(滋賀県大津市衣川)。天智天皇の子、大友皇子(弘文天皇)が最期を迎えた場所という伝説が残る場所です。場所は堅田のお隣、衣川(きぬがわ)の高台にあります。皇子の命日は7月23日とされるため、鞍掛神社では毎年7月に例祭を行なっています。天智天皇を祀った近江神...

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)