写真の無断転載に抗議して使用料の話をしてみたところ・・・某バイラルメディア/キュレーションメディアの無断転載がひどすぎる件

町屋がそのまま資料館に

しばらく更新できませんでした。実は今、ブログ写真の無断転載の件で、ある商用サイトに抗議しています。

今までは削除請求だけで穏便に済ませてきましたが、今回は賠償の話もしました。相手方が企業完全な営利目的で運営されているサイトなのと、今まで他の人達から正当な抗議を受けているのに無断転載が起きているからです。

↓ 当ブログの写真が使われています・・・事前に問い合わせはありませんでした。
カウモパクリ

掲載された記事は今でも公開されており(※記事の公開は継続すると連絡がありました)、皆さんがそのサイトを見て広告をクリックなんかしたりすると、運営会社とライターさんにどんどん利益が入ります。

だから、どんな記事かは、元記事ではなく魚拓で見てください(下にリンク張ります)。

魚拓の記事を見ていただけるとわかると思いますが、これでもかと思うくらい、たくさんの写真が出てきます。当該記事だけで私以外に複数の撮影者がいます。

▼ 記事全体の魚拓・・・大津市長の市政日記まで使われています・・・
(archive)湖族の郷資料館を観光しよう|独自の文化の魅力を徹底ガイド!
▼転載されていた写真
(archive)湖族の郷資料館の外観写真
(archive)神田神社の周辺地図(供御人行列ポスターの一部)

 

ひどいでしょう・・・これは、やったらアウトですよ。

ちなみに1年近く何も知らなかった私は、抗議なんかしたりすると運営会社の「引用してはいけない人のサイトリスト」に載るだけで、特に何かいいことがあるわけではありません(今月はブログ書けなかったし!怒りパワーで撮影にはたくさん行ったけど。)

運営会社は「引用」だと主張するのですが、ただ出典を書くだけでは引用にはなりません。文章がほとんどなかったり、その写真を載せる必然性がない(引用要件のひとつである「主従の区別」がない)のに、人目を引くために個人ブログや企業サイトから集めてきた写真を載せているのは、無断転載です。

INTERNET Watchさんの記事でもばっさり切られています。

引用かそうでないかの基準については、判決によっても判断が揺れている部分があるが、代表的な最高裁の判例では、引用とそれ以外の部分には明確な「主従関係」があり、「主」と「従」に相当の差があることが必要とされていると説明。そのため、コピーした画像を「引用」と主張するのであれば、その画像について述べている文章などが「主」、画像そのものが「従」の関係になるが、画像の下に説明文が一文付いているといった程度では明確な主従関係とは言えず、引用にはあたらないだろうとして、「たいていのバイラルメディアはダメですね」と語った。
SNSへの投稿、バイラルメディアの転載、著作権法的には何が問題? 鷹野凌氏と福井健策氏が講演(INTERNET Watch)

カウモパクリ

掲載写真(出典:https://kaumo.jp/topic/46219)に関して内容的にツッコミをいれると、写真の場所で「シジミ」はいつでも販売しているわけじゃないし(季節限定)、「Katata/堅田:2011年4月」の写真と話題を4年後の2015年8月に転載しているんですよね。ご自分の足で確かめていただきたかったな・・・(Katata/堅田:2016年6月)

堅田に来たときの個人旅行記や、地元企業さんの写真が断りもなく使われているなんて・・・写真を撮った人やブログ主さんが知ったら、心は泣きますよ!知らない間にこんな風に使われては、悲しくなる人がほとんどだと思う・・・

勝手に写真を使われることは、残念ながら現実としてある。でも、だからと言って、個人ブログや企業ホームページの写真を勝手に持っていって、サイトを作って記事を掲載していいかは別の問題です。

 

例の記事の最後に「弊サイトの掲載の情報・画像など、すべてのコンテンツの無断複写・転載を禁じます。」とあるのは、どうにもコメントのしようがないのでノーコメントです。 ↓確認したい方は魚拓記事で見てね。

(archive)湖族の郷資料館を観光しよう|独自の文化の魅力を徹底ガイド!

当ブログは2015年8月末にこちらへ引っ越してきたのですが、被害に遭ったのはまさに2015年8月末ごろで、移転前の旧ブログの写真2枚が使われていました(そのうち1枚は許可を得て掲載したポスターの一部です)。

旧ブログはそのまま残してありますので、そちらへリンク張っておきます。

▼被害に遭ったブログ記事

町屋がそのまま資料館になっています(滋賀県大津市本堅田・湖族の郷資料館にて) ~Honkatata/本堅田 387

【葵祭前儀「献撰供御人行列」参加者募集】葵祭前日(5/14)、滋賀県大津市本堅田から下鴨神社へ、琵琶湖の鮒を納めに行く行事です。(写真ブログKatata/堅田より) #shiga #otsu #photo

 

今まではやむなくブログ上で抗議するときも、相手方(個人)が削除に応じた場合は後から記事を消していたのですが、今回は記録と証拠を兼ねてこのブログに書くことにします。

Googleに著作権侵害の申し立てを行ったところ、申し立てが認められました↓

Googleに著作権侵害の申し立て

 

Googleの検索から当該記事は削除されました。この結果とともに、私が撮影した1枚については、料金表へのリンクを記載したうえで運営会社に抗議しました。なお、ライターさん個人への請求は考えておりません。

というのも、運営会社を相手に、使用料相当額の話でもしないと、運営会社は単に「一部削除」してまた終わりになると思うからです。今までたくさんの人が泣いています。
他の人の撮った写真を勝手に載せておいて、現にそれで利益を得ているのに、抗議されたら削除すれば終わり、最後はライターさんのせいにして終わり、それで本当に解決だと思っているのかな?!そういう流れや仕組みを固定化させていいのか、少なくとも会社が無責任にやってはダメです。

写真自体は普通のスナップ写真で、無断使用のリスクを侵してまでどうしてこの写真がよかったの分かりませんが(シジミの旗が写っていたから?)、知ってしまった以上放置では、今まで写真に対価を支払っていただいたクライアントの皆様に申し訳が立ちません。写真利用のルールを尊重していただきたいと申し上げました。

 

抗議した翌日、運営会社から、写真の削除と、当サイトからの「引用」を防ぐ予防措置で了承して欲しいと返事がありました。

返信があったのはよかったのですが、グーグルから著作権侵害を認められても記事は引き続き継続するそうです。当該写真だけを削除して、何事もなかったかのように掲載するようです。

同じ記事で、顔写真を2枚も載せられている大津市長さんと、出典元である大津市役所からも抗議してもらわないと駄目なのだろうか・・・(そういうことでもなさそうだけど・・・ただ呆れています。)

今後このようなことが続けば、写真をWEBに掲載するのを控える人が増えていくことになるでしょう。個人では「迷惑です、やめてください」と声を上げて抗議するしかありません。新しい動きがあれば、続編を書きます。

 

無断転載を発見したきっかけ(方法)

現在、事務所ホームページのリニューアルを検討中でして、「うちのサイトやブログ、どこからリンクが張られているのかな」と確認したのがきっかけでした。

Google Search Console(ウェブマスターツール)という、サイト管理の無料ツールがあります。G-mailに登録している人なら、自分のサイトを登録すれば使えます。

ログイン→調べたいサイト名をクリック→「検索トラフィック」で「サイトへのリンク」をクリック。
Google Search Console-1

出てきたドメイン名の中から気になるものをクリックしてみると・・・↓
Google Search Console-2

↑「自サイトのページ」のリンク先を確認すると、↑
↓出てきました。↓

Google Search Console-3

「リンク」されている記事(https://kaumo.jp/topic/46219)を見てみると、Search Consoleに出てこなかったもう一枚の転載を発見しました。こちらは神田神社の周辺地図(供御人行列ポスターの一部)でした。

どちらの写真も事前にご相談いただければよかったのですが・・・今回のライターさんに関しては、どうにもコメントのしようがないのでノーコメントです。

「供御人行列」絡みでは意図していない使われ方が多くて、関連記事を一度閉鎖することも考えています。某新聞社では当ブログの供御人行列解説文を新聞コラムに転載して、書面で問い合わせても返事がない状態ですから・・・監修する立場の方、今後はご自分の足で取材し、その目でしっかり事実確認して下さい。切に願います。

 

対処方法(WEB上で無断転載を発見した場合)

まずは、こちらのサイトで魚拓(コピー)をとっておきます。https://archive.is/
画像ソフトでキャプチャーをとったり、画面を印刷しておくのもおすすめです。

そして、グーグルにDMCA侵害の申し立てを行います。方法は下記に書いています。

Googleに著作権侵害の申し立てをするときは「名前の公開」に気をつけて!~ブログ移転裏話その1

そのうえで、運営者に抗議メールを送ります。

▼連絡先が分からない場合
・ブログやホームページの運営会社に連絡。
・ワードプレスを使ったサイトの場合は、SEOチェキ!を使って、「サーバ・ドメイン」の「ホスト」の箇所から、レンタルサーバー会社を割り出し、サーバー会社に連絡を。

※ブログ運営会社、レンタルサーバー会社からは本人を証明するもの(運転免許証のコピー等)と権利侵害申立書の提出(書式にしたがって記入すれば可)を求められます。運営会社によっては個人の印鑑証明書を提出しなければならないところがあるようです。

 

▼サイトを丸ごと転載されている場合
別件でやられたことがあります。2015年8月にブログを引っ越したときの挨拶文まで丸写しでした。仕方が無いので、抗議文を相手方サイトでそのまま表示させたら、約一ヵ月後に気がついてくれたようです(ブログ自体は引っ越した後でしたので、それ以上の実害はありませんでした)。

下記ではサーバーでアクセスを遮断したうえ、WordPressプラグインを使って対処する方法が書かれています。お困りの方は一読されることをお勧めします。
ブログをパクられた!手口と著作権侵害申告など、気付いたらやるべき対処方法についてまとめました|アナザーディメンション

 

▼メールを送る場合も、相手が会社で住所が分かるなら、同時に(または後から)郵便で書面を送るのが確実です(特にメールの不達が考えられる場合)。

内容証明は「最後の手段」の側面があって(交渉決裂、後は裁判しかないような場合)、突然送りつけると相手を驚かせる逆効果の場合が多いようです(弁護士さん談)。なので、今回のような最初の抗議の場合は配達記録が残ればいいと割り切って、私は簡易書留特定記録郵便を使っています。某新聞社に問い合わせたときは、関係者が複数だったので安いほうの特定記録郵便を使いました。

 

本音を言うと、申し立てするほうだってつらいですよ。サイト運営者やライターさん自体には何の恨みもないから。GoogleにDMCA侵害の申し立てをするときは、個人情報を記入して宣誓もする。申し立て記録でネット上にずっと自分の名前が残るんです(DMCAはアメリカの法律ですから)。だから精神的にも自分の身を切るような思いです。対応には時間もとられます。作品を守るって、そういうことなんです。カウモさん、そこのところが分かっていますか?

 

参考サイト

削除依頼した結果と、運営会社に今後の対応・引用のルールを質問したレポート。最後に各社への問い合わせ方法を紹介。
バイラル・キュレーションメディアの勝手な無断転載はどうして止まらないのか?(北本祐子さん寄稿)|週刊アスキー

ブロガー「しゅうまい」さんの、分かりやすい文章で書かれた体験談。
ブロガーや写真愛好家の皆さん、勝手に写真を使われていますよ|しゅうまいの256倍ブログ neophilia++

温泉写真サイトを運営する鈴木さんの体験談。現状の司法制度の問題点がよく分かります。
全文転載のパクリサイトについて、抗議をしているとかなり消耗する|鈴木です。別館

すけこむブログさんの被害と抗議の体験談。2016年4月の記事です。
ブログの写真が無断で使用されていてショック|すけこむブログ
写真の無断転載先に抗議して得られた結果と今後の対策|すけこむブログ

無断使用料を請求した例と方法。個人情報を出さずに請求する方法も紹介されています。
アフィブログに写真を無断転載されたので賠償請求した呟きまとめ。

実際に被害に遭った写真家・黒水さんの声。私も同感です。悲しいですよね。怒り心頭のタイトルの奥にある、写真への思いが伝わってくる文章と、掲載写真の素晴らしさに救われました。
個人サイトをなめんじゃねえよ…許しがたいバイラルメディア無断転載の全公開|La Voyagerie!

 

付記:技術的な話を少し。Google Search Consoleで旧サイトへのリンクを把握!

先ほどのGoogle Search Consoleの写真3枚目にある「中間リンクを使用」には、移転前の旧ブログ(ココログ)のリンクが表示されています。これは当ブログの特殊な点だと思います。同じ写真を再度出しておきますね。

Google Search Console-3

ブログを引っ越した際、旧ブログへアクセスすると現ブログへ自動転送する等の設定をしたので(※)、現ブログの管理画面でありながら、旧ブログへのリンクをSearch Consoleが認識してくれていると理解しています。

ということは、旧サイトを消さないで現サイトへ転送設定(※)をしておくと、旧サイトへのおかしなリンクも把握できる!ということになります。もちろんSearch Consoleが把握できないリンクはありますし、万能ではありませんが、かなり把握は出来ます。

重複コンテンツ対策のために旧サイトは消しましょうと言われることが多いですが、無断転載対策には旧サイト(生きた証拠)はやはり残しておくべきじゃないかと・・・そう思った次第です。

写真活動や写真サイトを支える土台部分(裏方)の話として、目的を支えるための方法論に私はとても関心があります。無断転載などにめげずやっていくにはどうしたらいいか、いつも考えています。だから、Google Search Consoleや写真盗用の対処方法の話を書いています。この記録が何かのご参考になればうれしいです。

(※)実際に行った設定はこちら。興味のある方はどうぞ↓

無料ブログからWordPressへの確実な引越し~リダイレクトできない無料ブログで行った3つのこと

 

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