滋賀の桜(13) 斎神社のしだれ桜(湖南市菩提寺)

斎神社の鳥居と桜

「近江山河抄の舞台を歩く」の撮影で、2013年から2015年にかけて、滋賀県各地を回りました。そのときに出会った風景に魅せられて、今度は桜の咲く時期にぜひ伺いたいと思っていた場所があります。湖南市菩提寺にある斎神社もその一つです。前回ご紹介した甲賀市の桜とともに、同じ日に撮影してきました。

斎神社のしだれ桜

斎神社のしだれ桜。とても大きな木です。

初めてこの木を見たとき、花が咲いたらどんな感じだろうと思っていました。実際に見たときはものすごい迫力というよりも、優しくて繊細な花が、大きな存在感を持ちながらそこに静かにあるといった感じでした。誰も居ない境内で、朝日を浴びて輝いていました。

斎神社のしだれ桜と狛犬

ぶらりこなん(湖南市観光協会)に斎神社の紹介があります。
石部駅からコミュニティバス「めぐるくん」に乗り、菩提寺コミュニティセンターで下車、徒歩5分。バスの時間の関係で駅までとんぼ返りでした。

斎神社のしだれ桜と狛犬

境内には他のしだれ桜もあります。こちらも素晴らしい枝振りの木です。個人的には、こういう色合いのしだれ桜が好きです。やわらかくて、気持ちがぱっと明るくなるような色合いがいいですね。


湖南市菩提寺周辺は奈良興福寺の別院があったところで、隠れた歴史の宝庫です。

正福寺(しょうふくじ)は、1250年前、聖武天皇の勅願で良弁によって開かれた寺です。5月下旬から6月上旬には境内奥の石仏を取り囲むようにサツキの花が咲きます。

正福寺の石仏とツツジー1(滋賀県湖南市)

国史跡「廃少菩提寺石多宝塔及び石仏」には白洲正子さん絶賛の石塔があります。廃少菩提寺の石塔は本当に見事です。しかも車道からすぐのところにあるので、山中を歩く必要はありません。菩提寺の近くに行かれたときはぜひお勧めします。

廃少菩提寺 石造多宝塔

中でも少菩提寺跡の石塔はみごとなものである。高さ四・五五メートルの大きさで、仁治二年(一二四一)の銘がある。見なれぬ形なので、寄せ集めかと思ったが、そうではなく、近江に特有の二重の多宝塔であるという。いい味に風化しており、その背後に菩提寺山が深々と鎮まっているのは、心にしみる風景である。白洲正子『近江山河抄』

↓正福寺と廃少菩提寺はこちらの記事でご紹介しています。↓

紫香楽の宮6(失われた奈良の文化圏を追って、正福寺と廃少菩提寺)~白洲正子「近江山河抄」の舞台を歩く(23)

↓斎神社はこちらの記事でご紹介しています。↓

紫香楽の宮4(聖武天皇と良弁僧正ゆかりの寺、安養寺と西応寺)~白洲正子「近江山河抄」の舞台を歩く(21)

撮影日:2016年4月6日朝(斎神社近くの菩提寺小学校は入学式で、親子連れを何組か見かけました。ご入学おめでとうございます!春だなあと感じるひとときでした。)

Photograph of Konan city,Shiga prefecture,Japan.
Beautiful scenery of Itsuki shrine and cherry blossoms.
Copyright(c)Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)

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