伊吹山のセメント工場が目の前にぐっと迫る場所~滋賀県米原市小泉(峠のシシ垣から)

セメント工場と伊吹山

ここは本当に日本なのか?と思う風景に、思いがけない場所で出会うことがあります。撮影したのは、伊吹山麓の北西側に位置する滋賀県米原市小泉。奥伊吹と呼ばれる地域の入り口に位置します。

先日よりご紹介している大久保(セツブンソウ自生地)の南側に位置し、大久保から歩いてくることができます。林道を登ると、伊吹山とセメント工場が眼前に迫ってきました。

これだけ見ると何ともいえない気持ちになると思いますが、もともとここは自然の厳しい場所で、崩落自体は江戸時代からあったそうです。昨年3月に隣の大久保集落でお会いした地元の方からお話を伺いました。

前々回掲載「惣持寺(長尾護国寺)と伊吹山寺」の中で、セメント工場の買収に伴って、昭和38年に集落ごと移転した太平寺の話を書きました。太平寺は寺の名前であるとともに、集落の名前でもあります。

太平寺はちょうど小泉の峰続きにあり、伊吹山の三合目に位置します。いわば天空の城のような集落で、冬の自然はかなり厳しいものがあったようです。麓に下りたのは暮らしを守るための決断でもありました。

▼このあたりのことは下記に詳しいので、ご関心のある方はご参照下さい。地元の医師の方が書いておられます。
http://www.ibukiyama1377.sakura.ne.jp/ivents/taiheiji.html

峠から見たセメント工場と伊吹山

峠と呼ばれる場所から伊吹山を見えています。大久保から林道を歩いてくると、この峠に出ます。以前ご紹介した峠のシシ垣がある場所です。

峠のシシ垣

江戸時代にイノシシや鹿よけに作られた石垣が、延長約2kmにわたって残っています。シシ垣としては滋賀県内屈指の規模だそうです。セツブンソウの自生地でもあります。

シシ垣については、2014年に研究の第一人者である高橋春成先生の講演を拝聴しました。その高橋先生のホームページで、米原市教育委員会の高橋さん(同姓の方)がシシ垣の解説をされています。ご関心のある方はぜひ、こちらをどうぞ。

▼伊吹山麓峠のシシ垣解説(シシ垣ネットワーク)
http://homepage3.nifty.com/takahasi_zemi/sisigaki/preservation/preservation_case1.html

▼シシ垣ネットワークへようこそ
http://homepage3.nifty.com/takahasi_zemi/sisigaki/index.html

峠のシシ垣

Mt.Ibuki and “Shisigaki”,stone wall for avoiding wild boar
(Koizumi,Maibara city,Shiga prefecture,Japan).

Copyright(c) Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)

にほんブログ村 写真ブログ 地域の歴史文化写真へ にほんブログ村

滋賀県ランキング