飛鳥を歩く(付録:明日香村の散策地図)―ただいま奈良の秋を撮影中(5)

明日香村の朝
青空がまぶしい!明日香村の朝です。畑の向こうには、池と、柿の木、そして民家。
今回は「日本のふるさと」と呼ばれる飛鳥の里の風景をご紹介します。
※飛鳥はかつて、日本の都が置かれた土地です。現在の奈良県高市郡明日香村をさすのが一般的なので、このブログではそれに倣って表記しています。

藁ボッチと鬼の雪隠
一面の緑が美しい畑の向こうに、藁ボッチが4つ。
藁ボッチが「なまはげ」に見えたのは、あながち気のせいではなかったようです。
というのも、中央に見える、岩の滑り台のようなものが気になって近づいてみると・・・

鬼の雪隠
鬼の雪隠(せっちん)。
道の反対側には鬼の俎(まないた)と呼ばれるまな板状の石がありまして、伝承によれば、鬼が旅人を襲って「俎」で調理し、「雪隠」(便所)で用を足したといいます。実は「俎」は古墳の石室の底板で、こちらの「雪隠」は石室のフタだそうです。

天武天皇・持統天皇陵
稲刈り後の田んぼの中に、稲わらがたくさん干してありました。ここはなんと、天武天皇・持統天皇陵!丘の中腹は一面の柿畑です。左の小道を登っていくと陵墓がありました。明日香村では、古墳の中腹が柿畑になっていることが多かったです。

一般的には、推古天皇の即位(592年)から持統天皇8年(694年)の藤原京への移転までが、飛鳥時代と呼ばれます。この間、飛鳥を離れて都が置かれたのが大津で、天智天皇と弘文天皇(大友皇子)の時代でした。

天武天皇といえば、甥の弘文天皇(大友皇子)との「壬申の乱」のイメージが強いのですが、その墓所は今、こんなにのどかで平和な場所でした!当ブログでは、大友皇子最後地の伝承地(鞍掛神社)で行われている神事をご紹介させていただいたこともあり、なんだかとても感慨深いです。

亀石
明日香村は「謎の石」が多いところで、こちらが有名な亀石です。撮っているときは亀に見えなかったのですが、ちゃんと写っていてよかったです!この日は一日かけて飛鳥の里を歩き回って撮影しました。

橘寺本堂
橘寺の本堂

明日香まで来ると、さすがに外国人の方に出会うことは少ないのですが、この日は橘寺で白人の女性を一人みかけました。旅先ではひやっとすることも多々ありますから、遠路はるばる来られている方を見ると、個人的に尊敬します。近くの岡寺ではfree Wi-Fiに対応されているし、いずれこのあたりも国際色豊かになるのかもしれませんね。(奈良公園や東大寺大仏殿、吉野山は、特にこの数年、海外からの旅行客が増えたという印象があります。)

橘寺の五重塔跡
橘寺にて。飛鳥時代の五重塔跡

石舞台古墳の内部
石舞台古墳の内部です。ものすごく高い天井で、見とれてしまいました。

ちなみに、石舞台古墳ではJAFの割引が効きます。奈良はJAFの優待が効く寺社が多いので、会員の方は会員証を持っていくといいですよ!

割引と言えば、飛鳥駅前の観光案内所や石舞台古墳入口などで「飛鳥王国パスポート」が100円で売られています。石舞台や高松塚古墳、岡寺・橘寺・飛鳥寺、飛鳥資料館、レンタサイクルや村内各地の駐車場などの割引券が地図と解説付きで入っているので、そちらを利用されるのもおすすめです。

明日香村のレンタル電気自動車
明日香村では電気自動車のレンタルを行っていると聞いていましたが、石舞台古墳の近くでたまたま一台を撮影することができました。今度は私も借りてみようかな・・・
※レンタカーの詳細はこちら⇒明日香村観光ポータルサイト 旅する飛鳥

義淵僧正の廟所
岡寺にて、開祖・義淵僧正の廟所。南北朝時代の宝塔です。

飛鳥大仏
飛鳥寺の飛鳥大仏。許可を得て撮影させていただきました。
飛鳥寺は蘇我馬子が開いた寺で、蘇我氏の氏寺でした。かつては大伽藍を擁する寺院でしたが1196年に消失し、1825年に本堂が再建されて現在に至ります。

蘇我入鹿首塚
飛鳥寺の裏門を出ると、畑の向こうに蘇我入鹿首塚があります。背後の丘が「甘樫丘」で、飛鳥を一望できます。長い石段を登って、甘樫丘展望台まで行ってみました。

甘樫丘から見る大和三山
甘樫丘(あまかしのおか)からは、大和三山がよく見えます。西に畝傍山、北に耳成山、東に天香具山ですが、この写真には2つが写っています。写真左(手前)の山が畝傍山、右端の山が耳成山です。

橘寺
今回歩いたルートです。最後に地図を掲載しておきました。

飛鳥駅→猿石→鬼の雪隠・俎→天武・持統天皇陵→亀石→川原寺→橘寺→伝飛鳥板蓋宮跡(飛鳥京跡)→石舞台古墳→岡寺→酒船石→飛鳥寺→蘇我入鹿首塚→飛鳥坐神社→水落遺跡→甘樫丘(→奈良交通バスで橿原神宮前駅へ)

地図は備忘録というか撮影メモみたいな感じで作っています。今回は距離が10kmあるのと資料館的な場所が含まれていないので、適時ピックアップしていただいたり、レンタサイクルを利用されるのもいいかもしれません。観光のご参考になれば幸いです!

撮影地:奈良県高市郡明日香村、撮影日:2015年11月5日
Photograph of Asuka,Nara,Japan.
Copyright(c)Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)