東北の今を伝える【東北まぐ】2012/01/11号(特集:RE-FUTEBOLISTA プロジェクト、石巻復興民泊、いわき市ラトブ、木の屋石巻水産の挑戦、お取り寄せ:百年梅酒(水戸市)※まぐまぐより転載させて頂いています)

「東北まぐ」は、メールマガジンの配信でおなじみ「まぐまぐ」さんが毎月11日に配信されているメールマガジンです。ご好意によりそのまま転載させて頂いています。

東北まぐ
宮城県仙台市/和太鼓集団「和音」の演奏

はじめに 2012年の仕事始めの日、東北各地で「復興元年」の号令がかけられました。ある首長は「壁は高いが必ず乗り越えられる」と自らを鼓舞し、水産の街では復活を誓った初競りに大きな歓声が上がりました。

未曾有の災害を経験し、ゼロからのスタートとなった東北沿岸の街。いまこの地の人々自身が、自らの意思で新しい街の青写真を描き始めました。新しく創りだそうとする人々に果てしないエネルギーが宿り始めた東北。皆様が新しい東北を訪れるきっかけとなる事を願って、東北まぐ第6号をお届けいたします。

行ってきました!東北

行ってきました!東北DJとMCが入り試合はさらに白熱
行ってきました!東北家族や友人が集まって応援!
行ってきました!東北主催者の古山さん
行ってきました!東北湘南ベルマーレのプロ選手も参戦

~フットボールを通じて
街にチカラを!~

 石巻市街の中心を流れる旧北上川のほとりで、日本では珍しい「ストリートサッカー」の大会が開かれました。通常のフットサルコートの半分ほどの面積を高さ1mほどのベニヤ板で囲い、両端に小さなゴールを置いて3対3で対戦します。この日は県内を中心に12チームが参加。コートの正面にはDJブースがもうけられ、試合中は軽快な音楽に乗せてMCが実況を行います。応援に来た家族や友人達も大いに盛り上がり、拍手や歓声がそこかしこから聞こえてきました。

この大会を企画した古山隆幸さん(30)は、石巻出身。現在はWebディレクターとして東京で働いています。震災後、サッカー好きの自分に出来る事はないかと考え、チャリティーマッチを石巻で開催しようと計画しますが、チームの移動費や人集めに頭を悩ませます。石巻の街づくりプロジェクトishinomaki2.0や、震災支援に取り組んでいたアパレルブランドLUSE SONBRAから声がかかり、計画は大きく前進。古山さんの思いが結実する形で、 RE-FUTEBOLISTA プロジェクトが立ち上がりました。

この大会でMVPに輝いた阿部司さん(21)は、試合後「こんなに楽しんでボールを蹴ったのは震災後はじめて」と、満面の笑みで語ってくれました。地元の子供達にサッカーを教えていた阿部さん。現在は学校のグランドに仮設住宅が建っているため「当分のあいだ、サッカーは出来ない」とあきらめていましたが、「この方法なら少人数でも出来るし場所の心配もない」と何かヒントを得たようです。

「その日限りのチャリティー大会ではなく、フットボールを通して町にチカラを与えるきっかけを作りたかった」と古山さん。1月には第3回大会の開催も決定したようです。

Information
RE-FUTEBOLISTA プロジェクト
http://ishinomaki2.com/category/main/
futebolista/

LUZeSOMBRA
http://www.luz-e-sombra.com/

行ってきました!東北

いわき・ラトブで再会
~ふっこうに向けて~

 福島県いわき市の商業施設「ラトブ」。三越と50の専門店、そして図書館もあります。

いわきの若者はここで勉学に勤しみ、その後は流行のファッションに触れる、まさにここは「青春の場所」だといいます。しかし、震災以降その青春の場所も大きく変わりました。様々な問題を抱える中、3月24日には一部で営業を再開しました。商品で賑わう店内は、傷ついた人々の心を慰める存在にもなりました。

そして2012年の初売り。「ラトぶくろ」という福袋を販売。20万円相当の品物が入ったものがなんと30000円で、限定4袋。整理券200枚を配布、たちまち整理券はなくなり、大いに賑わいました。

青木社長は「少しでもいわきの皆さんに安らぎを与える存在でいたい」といいます。
営業再開時のキャッチコピーは「ラトブで再会」。ラトブには、トトルちゃんというマスコットアイドルがいました(現在は旅に出ているそうです)。いわき市民の人気者だったトトルちゃんは、営業再開当日、ブログでこう記しています。

「お客様やお店スタッフさんと再会を喜びました。震災前ラトブは笑顔でいっぱいの場所でした。周りの方々に支えられながら、私も今日まで生きてきました。今私にできることは、笑顔でみなさんをお迎えすることだと思います。1日も早く元気で明るい“いわき”に戻ることを願って、今日からまた頑張りましょう」と。

行ってきました!東北2012年初売り、寒い中、沢山のお客様にお越しいただきました。
行ってきました!東北いわきを盛り上げる青木社長、総務・鈴木さん(左から)

Information
ラトブ
福島県いわき市平字田町120番地
http://www.latov.com/

泊まる 東北

泊まる 東北人が滞在すれば街は活気づく!と小泉さん泊まる 東北商店街のあき物件を一時利用

泊まる 東北

付近には飲食店も多く快適

Information
復興民泊
http://ishinomaki2.com/category/guest/
連絡先(メール)
fukkouminpaku@gmail.com

商店街の起死回生とは

 いま被災地では、復興を「街づくりのチャンス」ととらえ、街に活気を取り戻そうとする取り組みが始まっています。いち早くこうした動きを始めて注目を集めるプロジェクトチームishinomaki2.0(宮城県石巻市)。彼らが次なる仕掛けとして、被災地に滞在する仕組みづくりに着手したと聞き、早速現地を訪れてみました。

商店街に面した角地のちいさなビル。目を惹くマリンブルーのペイントが施された階段を上ると、陽当たりのいい10畳ほどの部屋があらわれました。小さな備え付けの机と洗面台のほかは何もないシンプルな空間。真っ白な寝具とストーブのおかげで、冬も快適に過ごせそうです。現在は物件オーナーさんへのお礼(義援金)として一日1800~2000円を目安に前払いして利用する仕組みで、シャワー付きの部屋を選ぶことも可能です

昨年9月に石巻でスタートした「復興民泊」は、被災地に足を踏み入れる事をためらっている人にも気軽に現地を体験してもらおうとスタートした“滞在場所を提供する”プロジェクトです。口コミ中心の宣伝にも関わらず、昨年9月のオープン以降、利用者は200人を超えました。

この日利用していたのは、網戸の張り替えボランティアで石巻を訪れている30代の会社員と、知人を訪ねてきた20代の学生。「思ったよりきれいで快適でした」と30代の会社員。「何回も足を運びたいと思っているので、この金額はうれしい」「地元の方とのコミュニケーションがとれて良かった」との声が聞けました。元々は、商店街の空き物件を貸したいという地元の声から生まれた「復興民泊」。建物自体は津波をかぶったものの、2階以上は無傷に近い物件もあり、建物の有効利用は物件オーナーの切実な願いでした。

プロジェクトを担当する小泉瑛一さんは「安心して滞在できる場所があれば、外から人がやってくる。彼らが地元で飲食をしたり買い物をすると、そこに小さな経済が生まれ地域が活気付く」とねらいを話します。

現在は、4~5人のグループに適した“room001”と12人まで収容可能なドミトリー(相部屋)“room002”の2拠点で展開中。利用者が増えれば部屋数も増やしていきたいとのこと。小泉さんから最後に一言「どうか石巻の復興を応援しに、今年は現地に足を運んでみてください!」と呼びかけます。

復興へのみちのり被災した水産業者が次々と廃業を決める中、老舗缶詰めメーカーが果敢にも会社の再建にのり出した。かろうじて柱と壁の一部が残された倉庫で、残骸に埋もれた商品を掘り起こし、事業復活に希望をつなぐ人々がいる。ふたたび人の行き交う街を目指して、復興へあゆみ始めた被災地。木の屋石巻水産の挑戦を通して、その長いみちのりを追いかけてみる。 (連載5回目、:前回はこちら

 12月28日、18時30分。東京の下北沢にある「木の屋カフェ」が今年最後のお客を送り出した。スタッフの松友倫人さんが、外に出てお客の姿が見えなくなるまで見送る。さいごに「いやー、終わりましたね」と感慨深そうにつぶやき、ゆっくりと天を仰いだ。入り口の札を「OPEN」から「CLOSE」へ掛替え、看板を折り畳んで店内に仕舞う。いつもと変わらない閉店の作業だが、再びここで看板を出す機会はもうない。4月29日の開店以来8ヶ月続いた「木の屋カフェ」が、この日を持って営業を終了した。「宮城県の美里町と石巻に工場再建するめどが立ち、現地の業務に専念する必要が出てきた」と松友さん。新年からは再び本社の社員として石巻に戻る。ここ、「木の屋カフェ」は東京下北沢にあるカフェ&スペース「スローコメディーファクトリー」を間借りした臨時店舗だ。震災以前から木の屋石巻水産と付き合いのあったオーナーの須田泰成さんが、復興と支援のためにスペースを提供したのがきっかけだった。以降、同店では缶詰を使ったメニューを提供しながら、木の屋石巻水産の取り組みを発信し、マスコミ対応や各地で開かれた販売イベントの支援など多彩な活動を展開した。
営業最終日に訪れた常連客の益住さんは、震災以前からの木の屋ファン。「津波で工場が崩壊したと知り呆然としていたら、彼らはあきらめずに缶詰を掘り起こし始めたという。とにかく応援したい、手伝わしてくれ!という気持ちでいっぱいだった」と、当時を振り返る。ここを取り上げた新聞記事を見て、東京でも缶洗いのボランティアが出来ると知り、やって来た人も多い。「本当に帰っちゃうんですか・・・」目に涙を溜め、営業終了を惜しむなじみ客もいる中、松友さんは「おかげさまで、会社が再建にむけて走り出したので、石巻に帰ることになりました。これからもよろしくお願いします!」と最後まで明るくで対応した。今後について松友さんは、「今年はオリンピックの年。被災地の話題が風化するのは間違いないが、そこを見越して戦略を考えたい」と話す。さいごに「皆さんに頂いた支援やあたたかい気持ちは、決して忘れません。何を犠牲にしようとも工場再建に邁進します!」と固い決意を語った。
復興へのみちのりこの「さんまの南蛮みそ」がうまいんですよ!
復興へのみちのりサバみそ缶の炊き込みご飯は人気メニュー
復興へのみちのり駆けつけた常連さんと最後の1枚(左端が松友さん)

Information
木の屋石巻水産
http://kinoya.co.jp/eccube/
震災後の歩み(同社HPより)
http://kinoya.co.jp/eccube/
user_data/shinsai_ayumi_page.php

スローコメディーファクトリー
http://slowcomedyfactory.oyucafe.net/

今月のお取り寄せ

今月のお取り寄せ今月のお取り寄せ日本一にも輝いた黄金色の一品

ゴチまぐ!編集部
イチオシの理由は?

 今回は2008年の「天満天神梅酒大会」で見事金賞を獲得した茨城県の梅酒をご紹介しましょう。

梅酒と言えば古くから家庭などでも作られ、親しまれているお酒。かなり種類のあるものですからね。そこでの金賞ということで期待も膨らみます。

早速ロックで味わってみましょう。

お酒自体は一般的な梅酒に比べかなりトロッとした印象。香りは果実が熟した時の甘い良い香りがします。味は梅の甘み、酸味をしっかりと感じることができますね。ハチミツとブランデーで仕上げているということですが、これにも納得。自然な甘さとコクがプラスアルファされているように感じます。口当たりはまろやかなんですが、シャープさもあるのでのど元を通過していく時の爽やかな印象も魅力ですね。味自体がしっかりとしているので、ソーダ割りや水割りでも美味しく飲めそうです。

梅酒好きならずともこれはぜひ飲んで貰いたい一品。ゴチまぐ!編集部が自信を持ってオススメします!

※津波被害を受けた地域への応援として、今回は茨城県水戸市の商品をご紹介いたします。

Information
明利酒類株式会社
茨城県水戸市元吉田町338番地
<購入はこちら>
http://www.meirishurui.com/
shop/search/1/12/33/item.html

【東北まぐ!】 2012/01/11号 (毎月11日発行)編集 寺坂直毅 岸田浩和 梅澤恵利子
ゴチまぐ 関 裕作
スタッフ 野瀬紗也佳発行元 :株式会社まぐまぐ「まぐまぐ」は株式会社まぐまぐの登録商標です
【東北まぐ!は、転載、複写、大歓迎です。】
まぐまぐ

バックナンバー

第5号:2011/12/11号(特集:福島交通、塩釜ハウス、木の屋石巻水産の挑戦、雄勝すずりエンドーすずり館、黄金かもめの卵(岩手さいとう製菓))

第4号:2011/11/11号(特集:中合福島店、気仙沼亀の湯、いわて三陸復興食堂、石巻復興バー、陸前高田市災害ボランティアセンター)

第3号:2011/10/11号(特集:仙台&雄勝、木の屋石巻水産の挑戦、塩釜水産物仲卸市場、被災地に家電を送ろう、岩手・ウニ醤油のお取り寄せ)

第2号:2011/09/11号(特集:女川&陸前高田、木の屋石巻水産の挑戦、南三陸町の海と人、被災地に家電を送ろう、女川かまぼこのお取り寄せ)

創刊号:2011/08/11号(特集:松島&石巻、木の屋石巻水産の挑戦、被災地に石油ストーブを送ろう、気仙沼ふかひれ酒のお取り寄せ)

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