芭蕉も愛でた【琵琶湖畔、堅田・十六夜の月】と浮御堂(2011年9月13日撮影) ~Ukimido/浮御堂 071-072

芭蕉も愛でた【琵琶湖畔、堅田・十六夜の月】と浮御堂(2011年9月13日撮影)

今年の中秋の名月は見事でしたね。青白くて清冽な光が部屋の中いっぱいに差し込んで、心が清められるような、見事なお月様でした。

写真一枚目は、ライトアップされた浮御堂と十六夜です。昨夜撮影しました。

二枚目は、反対側から、夕暮れの浮御堂のシルエットを撮影したものです。
写真中央はライトアップの明かりですが、少し離れた左側の黒っぽい塊は舟の明かりです。湖上には浮御堂と十六夜の月を見るための舟が出ていて、舟の上から優雅な雅楽の響きがしていました。

近江八景のひとつ・堅田の浮御堂(滋賀県大津市本堅田)は、松尾芭蕉と十六夜に縁のある場所です。元禄4年(1691)8月16日、堅田の竹内茂兵衛成秀という人の家で俳句の席を催したと、俳文「堅田十六夜の弁」に書いています。

十六夜の月が出てくる直前の浮御堂(2011年9月13日撮影)

堅田十六夜の弁によると、前日(十五夜)の夜、同じ大津にある、義仲寺(※)で月見の宴が催されました。堅田から見れば南の町にあるお寺で、やはり琵琶湖畔にあります。

翌日もその余韻は冷めず、芭蕉は数名の門人と、琵琶湖を舟に乗って堅田まで出かけたとのこと。この日の俳句の席は、前夜にも増して盛況だったといいます。

堅田港向かい、堅田水上派出所の隣にある「十六夜公園」には、堅田十六夜の句碑があります。以下は、句碑からの一部引用です。(冒頭と最後の部分になります。)

望月の残興なほやまず。二三子いさめて、舟を堅田の浦に馳す。
その日、申の時ばかりに、何某茂兵衛成秀という人の家のうしろに至る。
「酔翁・狂客、月に浮れて来たれり」と、舟中より声々に呼ばふ。
あるじ思ひがけず、驚き喜びて、簾をまき塵をはらふ。(中略)
「興に乗じて来たれる客を、など興さめて帰さむや」と、もとの岸上に杯をあげて、月は横川(よかわ)に至らんとす。

鎖(じょう)明けて月さしいれよ浮御堂
やすやすと出でていざよふ月の雲

”月は横川(よかわ)に至らんとす”に出てくる横川は、比叡山延暦寺の一番奥にある聖地です。芭蕉さんたち、月が傾くまで一晩中飲んだということですね^^;

 

原文(全文)の写真は 堅田十六夜の弁碑をどうぞ。(2008年6月27日掲載のバックナンバーです。)
”鎖(じょう)明けて月さしいれよ浮御堂”は、浮御堂境内に句碑があります。

※義仲寺 住所:滋賀県大津市馬場1-5-12 電話:077-523-2811
JR琵琶湖線「膳所駅」下車 徒歩10分
粟津(大津市粟津)で戦死した木曽義仲のお墓と並んで、芭蕉のお墓があります。


↓堅田(琵琶湖大橋のすぐそば)と「義仲寺」両方が入っている地図です


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写真一枚目:堅田(滋賀県大津市)の写真 浮御堂
「芭蕉も愛でた【琵琶湖畔、堅田・十六夜の月】と浮御堂(2011年9月13日撮影)」
2011.09.13 18:40撮影■撮影地:浮御堂南湖岸(滋賀県大津市本堅田1丁目)

写真二枚目:堅田(滋賀県大津市)の写真 浮御堂
「十六夜の月が出てくる直前の浮御堂(2011年9月13日撮影)」
2010.09.13 18:28撮影■撮影地:浮御堂北湖岸(滋賀県大津市本堅田1丁目)

1:Photograph of Honkatata,Otsu,Shiga,Japan  Ukimido Temple  2011.09.13 18:48
“A moon on the sixteenth night of a lunar month,and Ukimido Temple”

2:Photograph of Honkatata,Otsu,Shiga,Japan  Ukimido Temple  2011.09.13 18:28
“Ukimido Temple, just before a moon on the sixteenth night of a lunar month comes out”