伊吹の荒ぶる神14(円空の仏像彫刻・大平観音堂の十一面観音)~近江山河抄の舞台を歩く(79)

藤川から伊吹の山麓を通って、木之本へぬける裏道があり、北国街道の「脇往還」と呼ばれる。田圃の中に稲架(はさ)がつづくひなびた風景は、近江の懐深く入りこんだという感じがする。その途中、伊吹の村で、円空作の十一面観音を見た。...

伊吹の荒ぶる神13(北国街道米原宿から中山道番場宿へ、鎌刃城跡に登り蓮華寺を訪ねる)~近江山河抄の舞台を歩く(78)

『近江山河抄の舞台を歩く』は、『かくれ里』で知られる随筆家・故白洲正子さんの紀行文『近江山河抄』に登場する場所を、写真と現在の情報を交えてご紹介する個人プロジェクトです。 近江生まれの筆者(兼松)が各地をなるべく公共交通...

近江路5(滋賀県野洲市:妙光寺山磨崖仏と福林寺跡磨崖仏)~近江山河抄の舞台を歩く(77)

滋賀県野洲(やす)市といえば、三上山(近江富士)と銅鐸で知られる町だ。 野洲の小篠原にある大岩山からは、明治14年に14個、昭和37年に10個の銅鐸が発見されている。日本一大きい銅鐸が見つかったのも野洲の大岩山で、この写...

伊吹の荒ぶる神12(渡岸寺観音堂(向源寺)、石道寺、菅山寺、そして湖北の仏様たち)~近江山河抄の舞台を歩く(76)

滋賀県長浜市高月町渡岸寺(どうがんじ)には、向源寺(こうげんじ)という寺がある。 場所はJR高月駅から歩いて10分位のところで、境内には渡岸寺観音堂がある。 ここでは、日本に七体あるという国宝十一面観音像の一体を、予約な...

伊吹の荒ぶる神11(北国脇往還4:小谷郡上から雨森を経て北国街道木之本へ)~近江山河抄の舞台を歩く(75)

朝の光の中、ソバ畑の向こうに、街道沿いの集落(小谷美濃山)が見えていた。 北国脇往還を3回に分けて歩く最終日は、長浜市の小谷郡上から木之本までの約11km。河毛駅から小谷郡上に出て、道なりに進み、小谷美濃山から小谷丁野(...

伊吹の荒ぶる神10(北国脇往還3:長浜市八島から、伊部宿を経て、小谷郡上まで)~近江山河抄の舞台を歩く(74)

北国脇往還は、岐阜の関ケ原から滋賀の木之本へ抜ける脇街道で、伊吹山南麓を通る。 中山道・北国街道間の近道で、秀吉の大返しや江戸時代の参勤交代に使われた歴史ある道だ。 この北国脇往還を3回に分けて歩いたのは、今年9月のこと...

伊吹の荒ぶる神9(北国脇往還2:米原市春照から小田分水、姉川越え、峠を歩いて長浜市野村町まで)~近江山河抄の舞台を歩く(73)

滋賀県米原市春照(すいじょう)は、伊吹山麓、北国脇往還と長浜道の分岐点に位置する。 脇往還の近くには伊吹の薬草風呂に入れる施設があり、街道沿いの町並みも美しい。 今回は近江長岡駅から伊吹山登山口行きバスに乗り、伊吹庁舎前...

伊吹の荒ぶる神8(北国脇往還1:関ケ原から藤川の里を訪ねる、上平寺に寄り道して春照へ)~近江山河抄の舞台を歩く(72)

ある時私は、関ケ原から遡って、藤川の集落を訪ねたことがある。一条兼良はしばらくこの辺に滞在し、『藤川記』という書を残したが、定家も若い頃いたと伝えられ、彼が住んだという旧家も残っている。 ・・・ 藤川から伊吹の山麓を通っ...