居初氏庭園と堅田教会、堅田の句碑・文学碑・顕彰碑、芭蕉の句碑

風光明媚な堅田は古くから数多くの文化人に愛されてきました。

本堅田の名勝である居初氏庭園、ヴォーリズ建築で知られる堅田教会、
そして堅田の句碑・文学碑・顕彰碑、芭蕉の句碑をご紹介します。

 

目次
1.堅田の町について
2.本堅田の寺社
3.居初氏庭園と堅田教会、堅田の句碑・文学碑・顕彰碑、芭蕉の句碑
3-1.本堅田の名勝・建築
3-2.堅田の句碑・文学碑・顕彰碑
3-3.芭蕉の句碑

4.出島灯台と今堅田の寺社(伊豆神田神社・海蔵寺・泉福寺・野神神社)
5.江戸時代の堅田と堅田藩、大庄屋と居初氏について

 

3-1.本堅田の名勝・建築

居初邸外観

居初邸、居初氏庭園(天然図画亭)

中世の堅田の指導者的立場にあった殿原衆(とのばらしゅう)の筆頭格、居初氏の居宅と庭園が琵琶湖畔に現存しています。園内にある茶室「天然図画亭」(てんねんずえてい)から、天然図画亭庭園とも呼ばれます。

堅田の郷士・北村幽安(幽安焼の考案者。堅田小学校の近くにお墓があります)と、
その師である茶人・藤村庸軒(千利休の孫である千宗旦の高弟)により、天和元年(1681)以前に築かれました。
◆詳細(居初邸バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/isome-regidence/

所在地 滋賀県大津市本堅田2丁目12-5
電話番号 077-572-0708
見学 9:00~16:30(要予約・不定休)
料金 居初邸までお問い合わせ下さい

アクセス
公共交通機関 JR堅田駅から徒歩20分または、堅田駅から江若バス・堅田町内循環線5分⇒末広町(すえひろちょう)下車⇒徒歩3分
車 湖西道路 真野ICから10分


ヴォーリズ堅田教会、5月

堅田教会

ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって昭和5年(1930年)に建てられた教会です。

滋賀県大津市本堅田3丁目18-6
電話番号 077-572-0069
イベント等の詳細は堅田教会までお問い合わせ下さい

アクセス
JR湖西線堅田駅から徒歩20-30分または、江若交通・堅田町内循環バス4分、堅田本町下車⇒堅田小学校の方向へ徒歩数分

 

3-2.堅田の句碑・文学碑・顕彰碑

浮御堂と城山三郎文学碑

城山三郎『一歩の距離』 文学碑

所在地 浮御堂北湖岸(滋賀県大津市本堅田1丁目)
◆文学碑の拡大写真⇒http://katata.info/2008/07/城山三郎文学碑/


堅田源兵衛父子殉教之像と、蓮如上人像、岡本一平文学碑

岡本一平『琵琶湖めぐり』 文学碑

所在地 光徳寺(滋賀県大津市本堅田1丁目)


三島由紀夫文学碑、堅田水上派出所、浮御堂

三島由紀夫『絹と明察』 文学碑

所在地 堅田港(滋賀県大津市本堅田1丁目)
◆文学碑の拡大写真⇒http://katata.info/2008/07/三島由紀夫文学碑/


琵琶湖に続く水路の上にかかる橋の近くに奥野椰子夫顕彰碑

奥野椰子夫顕彰碑

所在地 堅田港近くの港橋付近(滋賀県大津市本堅田1~2丁目)

奥野椰子夫(おくの やしお):大津市本堅田出身。作詞家。
昭和22年に二葉あき子の歌で大ヒットした「夜のプラットホーム」のほか、「琵琶湖哀歌」の作詞を手がけた。


海蔵寺の門

道元(曹洞宗宗祖) 歌碑

にほの海や 矢橋のおき乃 渡し舟 おしても人に あふみならはや(藤葉和歌集)
所在地 海蔵寺(滋賀県大津市今堅田1丁目6-15)

3-3.芭蕉の句碑

芭蕉は40代以降、たびたび大津に滞在し、大津で89句の句を詠んでいます。
89句というのは、芭蕉の全発句の約1割にあたる数です。そして堅田には芭蕉の句碑が5箇所あります。
◆詳細⇒大津における芭蕉の発句、89句すべてを掲載しています

芭蕉が大津に来たきっかけとなったのは、 本堅田にある本福寺第十一代住職明式の案内があったからだといわれています。明式は芭蕉の弟子となり、貞享2年(1685)「千那」の俳号を与えられました。以来、芭蕉はしばしば堅田を訪れて、堅田の人々と親交を深めるとともに多くの句を残しています。

琵琶湖畔・十六夜公園にある堅田十六夜の弁記碑。向こうに浮御堂が見える。

1.十六夜公園(琵琶湖岸)『堅田十六夜の弁』

元禄4年(1691)8月16日、芭蕉は数名の門人と舟で堅田に出かけた。前日、義仲寺(滋賀県大津市)において月見の宴が催されたが、その余韻はまだ冷めておらず、堅田の竹内茂兵衛成秀(たけうちもへいなりひで)の家で、十六夜の月を愛でる俳句の席が催され、前夜にも増して盛況だったという。その日のことを芭蕉がつづったものが『堅田十六夜の弁』。
◆全文(記事最後に掲載)⇒http://katata.info/2012/09/horoyoi2012/


浮御堂にある芭蕉の句碑。古い石に句が刻まれている。後ろは琵琶湖、ヨットが見える。

2.浮御堂境内

「鎖(じょう)明けて月さし入れよ浮御堂」(堅田十六夜の弁)
「やすやすと出でていざよう月の雲」(堅田十六夜の弁)
「十六夜や海老煮るほどの宵の闇」
「比良三上雪さしわたせ鷺の橋」

※比良(ひら)=比良山系。
近江八景(琵琶湖周辺の代表的な名勝8カ所)のひとつに「比良の暮雪」(ひらのぼせつ)がある。近江八景の「堅田の落雁」(かたたのらくがん)が、浮御堂。

※三上(みかみ)=三上山。
堅田にとっては琵琶湖の対岸に見える山。近江富士とも呼ばれる。


祥瑞寺の芭蕉句碑

3.祥瑞寺境内(鐘楼奥)

「朝茶飲む僧静かなり菊の花」


堅田漁港の芭蕉句碑

4.堅田漁港(入り口付近)

「海士の屋は小海老にまじるいとど哉」


5.本福寺境内(本堂裏)

「からさきの松は花よりおぼろにて」
「病雁の夜寒におちて旅寝かな」

※からさき(唐崎)=滋賀県大津市唐崎。近江八景のひとつに「唐崎の夜雨」(からさきのやう)がある。
※病雁の・・・=本福寺の住職であり弟子でもある千那を訪ねた際、芭蕉が風邪で寝込んだときの句。