本堅田の寺社(伊豆神社・浮御堂・神田神社・光徳寺・祥瑞寺・本福寺・都久生須麻神社・妙盛寺・寿寧寺・福聚院・妙法寺)

自転車で、路地をゆく(光徳寺前) Alley_near_the_koutokuji_temple

本堅田の寺社といえば、近江八景「堅田の落雁」で知られる浮御堂があります。

浮御堂の徒歩10分圏には、他になんと8つもの社寺があります。(伊豆神社・浮御堂・神田神社・光徳寺・祥瑞寺・本福寺・都久生須麻神社・妙盛寺・寿寧寺)
ほとんどの寺社は自由に見学できます。いずれも手入れが行き届いており、木造建築としても、景観としても素晴らしいものばかりです。

また伊豆神社・本福寺~光徳寺~祥瑞寺の間には趣ある路地が残っており(写真)、北向きのお地蔵さんとして珍しい「北向地蔵」があります。

堅田漁港そばにある福聚院、春日山の中腹にある妙法寺とともにご紹介します。

 

目次
1.堅田の町について
2.本堅田の寺社
3.居初氏庭園と堅田教会、堅田の句碑・文学碑・顕彰碑、芭蕉の句碑
4.出島灯台と今堅田の寺社(伊豆神田神社・海蔵寺・泉福寺・野神神社)
5.江戸時代の堅田と堅田藩、大庄屋と居初氏について

 

2.本堅田の寺・神社

本堅田・伊豆神社の鳥居

伊豆神社
~堅田大宮と呼ばれる、堅田の中心的な神社~

由緒に、寛平年間(878~897年)比叡山の法性坊阿闍梨が諸国修行に出たとき、伊豆の三嶋で笈に乗っていたところ、 伊豆権現が乗り移り、神託を受けて社を建てたといいます。その後、比叡山に帰り堅田を訪れた法性坊は、辺りの風景が三嶋の地に似ているところから、祭神を分祀しこの地に伊豆神社を創建したと伝えられています。祭神である大山須祇命は「和多志(渡し)」の神。

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目19-26
電話番号 077-573-2354
拝観 境内自由
◆伊豆神社の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/izu-shrine/


琵琶湖の上に建っているお寺、浮御堂

浮御堂
~近江八景の一つ「堅田の落雁」に数えられ、広重の浮世絵にも登場~

琵琶湖に浮かぶ浮御堂は、正式には海門山満月寺と称し、京都紫野大徳寺派に属する禅寺です。
長徳年間(995年頃)、比叡山横川恵心院の僧であった源信(「往生要集」の著者)が、湖上の安全と衆生済度を願い、 自ら千体の阿弥陀仏を刻んで開いたのが始まりです。これまで風雨や戦で何度も荒れ果ててきましたが、その都度再建され、現在の浮御堂は昭和12年再建のものです。

「聖観音座像」は平安時代の作で、重要文化財に指定されています。このほか、薬師如来像・十一面観音像が安置されている「観音堂」、昭和9年までの浮御堂の古材を用いて建立された 「茶室玉鈎亭(ぎょくこうてい)」が、登録文化財に指定されています。
四季折々に美しく湖面にその姿を写す浮御堂は、古くから多くの人々に愛されてきました。「鎖(じょう)あけて月さし入れよ浮御堂」「比良三上雪さしわたせ鷺の橋」は芭蕉の句。境内に芭蕉の句碑があります。

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目16-18
電話番号 077-572-0455
FAX 077-574-1199
無休/拝観時間 8:00~17:00
拝観料 大人300円、小学生100円
無料駐車場(普通車30台)
◆浮御堂の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/ukimido/


行列の出発直前、参加者の皆さん

神田神社
~下鴨神社とゆかりが深い神社。滋賀県大津市真野にある神田神社とは別の神社です~

天暦3年(949)山城国加茂神を分祀し創建されました。11世紀後半(平安時代末期)堅田の地は京都の下鴨神社の神領となり、神田神社のもとに御厨が置かれて、 加茂社への供膳・供祭のための魚介類を献上する責務を負いました。その見返りとして、堅田は湖の漁業や運行などあらゆる権益を得て、中世琵琶湖最大の自治都市を築くこととなったのです。例年、京都の葵祭の前日に当たる5月14日には、伊豆神社とともに湖魚を下鴨神社に届ける 「献饌供御人行列」が古式ゆかしく行われています。祭神は鴨玉依姫命。

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目
拝観 境内自由
◆神田神社の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/kanda-shrine-honkatata/


堅田源兵衛父子殉教之像と、蓮如上人像、岡本一平文学碑

光徳寺
~親鸞の御真影を奪い返すために自らの首を差し出した源兵衛の頭蓋骨がまつられている~

もとは天台宗でしたが、延元元年(1336)天台の高僧、天霊が浄土真宗に改宗して開山されました。第五代住職、祐誓の時代から蓮如上人とゆかりが深く、蓮如の真筆の名号や消息などの品が残されています。
光徳寺といえば「堅田源兵衛の首」。親鸞の御真影を奪い返すために、漁師の源兵衛は自らの首を父親に切らせて 差し出したといいます。光徳寺の境内には源兵衛親子の像があり、本堂には源兵衛の頭蓋骨がまつられています。

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目22-20
電話番号 077-572-1030
拝観 境内自由(本堂 要相談)
◆光徳寺の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/koutokuji-temple/


祥瑞寺本堂と紅葉

祥瑞寺
~一休さんが若い頃修行したお寺~

トンチで有名な一休和尚が、22歳から34歳まで修行し、悟りを開くとともに一休の道号を授けられたお寺。 応永年間(1394~1428)大徳寺派の高僧、華叟宗曇(かそうそうどん)により開かれ、当初は祥瑞庵といわれていました。
御本尊は鎌倉時代の釈迦如来像。開山堂には華叟と一休の木造が安置されています。
松尾芭蕉が祥瑞寺を訪れたときの句が「朝茶飲む僧静かなり菊の花」。境内に芭蕉の句碑があります。

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目27-20
電話番号 077-572-2171
拝観 境内自由(本堂・開山堂の拝観は要予約)
◆祥瑞寺の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/syouzuiji-temple/


本福寺の松

本福寺
~蓮如、芭蕉とのゆかりが深いお寺~

南北朝時代(1334~1392)に、湖東の野洲三上神社の神職であった善道によって開かれました。
第三代住職、法住の時代(応永元年(1467))に、本願寺を追われた蓮如上人が本福寺に身を寄せて再興の時を待ちました。本願寺旧跡と言われる所以です。この時、法住のもとに結集して蓮如を守り活躍したのが、商工農漁を生業とする全人衆(まろうどしゅう)と呼ばれる人たちでした。本堂には、「親鸞蓮如連座像」、「十字名号」等、蓮如ゆかりの品が数多く残されています。

また、本福寺は松尾芭蕉とのゆかりも深いお寺です。とりわけ第十一代住職、明式との親交は厚く、芭蕉が大津に来たきっかけとなったのは、 明式の案内があったからだといわれています。明式は芭蕉の弟子となり、貞享2年(1685)「千那」の俳号を与えられました。以来、芭蕉はしばしば堅田を訪れて、堅田の人々と親交を深めるとともに多くの句を残しています。
千那を訪ねた際、風邪で寝込んだ芭蕉の句が「病雁の夜寒におちて旅寝かな」
千那も「しぐれ来や並びかねたるいさざ船」など、多くの句を詠みました。
本福寺は「千那寺」と別称され、境内には芭蕉と千那の句碑があります。

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目22-30
電話番号 077-572-0044
拝観 境内自由
◆本福寺の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/honpukuji-temple/


神社をバックに満開の枝垂桜が咲く。鮮やかなピンク色。

都久生須麻神社

琵琶湖畔の十六夜公園脇にある神社で、弁財天を祀っています。伊豆神社の摂社。
所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目
拝観 境内自由
◆都久生須麻神社の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/tsukubusuma-shrine/


妙盛寺の聖観世音菩薩

妙盛寺

浮御堂に近い大道町と呼ばれる町並みの入り口にあります。
御本尊の聖観世音菩薩は33年に1回の御開帳なので、めったに拝む事ができません。そこで檀家の皆さんがレプリカを作って奉納されたのが、この銅像だと伺いました。
境内には天正の六地蔵など、数々のお地蔵さんがあります。
◆妙盛寺の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/myouseiji-temple/

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目9-18
電話番号 077-572-2354
拝観 要予約


寿寧寺の門

寿寧寺

所在地 滋賀県大津市本堅田1丁目6-26
電話番号 077-573-3116
拝観 要予約
◆寿寧寺の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/jyuneiji-temple/


福聚院

福聚院

滋賀県大津市本堅田2丁目15-21
電話番号 077-572-0528
拝観 要予約
◆福聚院の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/fukujyuin-zen-temple/


妙法寺の門

妙法寺

所在地 滋賀県大津市本堅田6丁目10-6
電話番号 077-572-2013
拝観 境内自由
◆妙法寺の写真(バックナンバー)⇒http://katata.info/tag/myouhouji-temple/


◆本堅田1丁目へのアクセス(浮御堂周辺)
最寄り駅 JR堅田駅(JR京都駅から湖西線で約20分)
バス    堅田駅より、江若交通(こうじゃくこうつう) 堅田町内循環バス「堅田出町」(かたたでまち)もしくは「浮御堂前」下車(※浮御堂前は土・日のみ運行)
車     湖西道路真野ICから10分