写真収入に関する確定申告(還付申告)~ネットで作成&書面提出する手順

2月の初めに、写真撮影に関する収入について、確定申告書を作成しました。

筆者の場合、以前に日商簿記2級に合格しており、取引先も限られているので、基本的に自分でやっています。

確定申告は標準的なケースだと記載例が探しやすいのだけど、マイナーな(?)分野は必ずしもそうではありませんよね。同じようなことで悩んでいる方がいたら、ご参考までになればと書いてみます。

特に写真の使用料(ストックフォト)については、会社によっては源泉徴収が行われている所があります。

所得税の申告をする必要のないと言われている場合(年間20万円以下)でも、還付申告すると源泉徴収された分が戻ってきます。

私は写真を始めた当初、ここがわかりませんでした。
しかも、還付申告だけなら、さかのぼって5年間可能です。

 

◆給与所得者の副業で収入が年間20万円以下・・・確定申告不要(注:住民税の申告は必要)。ただし源泉徴収があるなら、還付申告が可能(注:確定申告をすれば住民税の申告は不要)。
◆給与所得者の副業で収入が年間20万円を超える・・・確定申告が必要。源泉徴収分が還付される又は所得税が徴収される。
◆個人事業主で事業所得(収入(報酬)から経費を差し引いた額)が年間38万円を超える・・・確定申告が必要。専業主婦・学生の場合で所得が年間38万円を超える場合も同様。源泉徴収分が還付される又は所得税が徴収される。

 

以上はざっとした目安です。年間20万円以下の場合でも、給与を2箇所以上からもらっている場合などがありますので、お近くの税務署に問い合わせることをおすすめします。

それでは、主に還付申告を念頭に置いて、写真収入に関する確定申告の書き方と手順を書いてみます。

 

※今回は、自宅のパソコンまたはタブレットで確定申告書を作成⇒プリンターで印刷⇒税務署へ郵送する方法をとります。この方法だと、マイナンバーカードや特別なソフトは不要です。プリンターがなくてもコンビニエンスストア等のプリントサービスを利用することもできます。

なお、この方法は、e-Tax(マイナンバーカードを使ってネットで情報を送信する方法)とは違いますが、入力画面は途中までe-Taxと同じです。

 

支払調書:給与だと源泉徴収票が発行されますが、そうでない場合は源泉徴収票がありません。そこで登場するのが支払調書です。源泉徴収票に似たようなものだと思っていただいて構いません。

ストックフォトの会社で源泉徴収される場合は、会員ページにログインして、支払調書を自分で印刷するところが通例のようです。

・1月頃に取引先から支払調書が送られてくる
・事業者によっては支払調書を送ってこない場合もある
・基本的には添付書類台紙に支払調書を貼り付けて税務署へ提出する
・ただし、添付書類台紙への支払調書の貼り付けは義務ではない
http://biz-owner.net/gensen/shiharai-chousho

 

※ブログの広告収入:アマゾンやグーグルの広告を貼っている方向けの情報です。還付申告であっても他の収入を書かないといけないので、いわゆるアフィリエイト広告に関する収入の記載例も載せておきます。

 

1.インターネットで国税庁のホームページに接続

http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/kakutei.htmへアクセス
「確定申告書等作成コーナー(パソコンで申告書等を作成される方)」をクリック
「申告書・決算書・収支内訳書等 作成開始」をクリック
「書面提出」をクリック(印刷して郵送等で提出する場合)

推奨環境と印刷環境のチェック

◆Windows(国税庁において動作を確認した環境)
・OS:Windows 7、Windows 8.1、Windows 10
・ブラウザ:Internet Explorer 11.0、Microsoft Edge 38、Firefox 49、Google Chrome 54
・PDF閲覧ソフト:Adobe Reader XI、Adobe Reader DC
◆Macintosh(国税庁において動作を確認した環境)
・OS:Mac OS 10.9 、10.10、10.11
・ブラウザ:Safari 9.1
・PDF閲覧ソフト:Adobe Reader XI、Adobe Reader DC

 

「所得税コーナーへ」をクリック

入力方法選択:どれに該当するのかよくわからなければ一番右の「作成開始」をクリックし、出てくる質問に答える。以下は一例です。

※写真撮影に関する収入: 「雑所得(その他)」または「事業所得」(個人事業主など本業の場合は「事業所得」、それ以外の場合は「雑所得(その他)」)
※国民健康保険料(税)や国民年金保険料を自分の口座から払っている=社会保険料控除
※生命保険料を払っている=生命保険料控除

 

収入(所得)金額・所得控除等の入力
雑所得をクリック⇒上記以外(報酬等)「入力する」をクリック

◆写真に関する収入の場合(ストックフォトなど)

・支払調書がある場合:支払調書の記載とおり記入。
「種目」 例:原稿料、写真使用料
「支払者の名称・場所」 例:株式会社○○、東京都○○区○○何番何号
「収入金額」 支払調書の記載とおり記入(注意:実際に受け取った額ではありません。実際の受取額=「収入金額」―「源泉徴収額」―銀行の振り込み手数料となっていることがほとんど。)
「必要経費」 銀行の振り込み手数料・交通費などを合計して記入
「源泉徴収額」 支払調書の記載とおり記入
・支払調書がない場合:自分で調べて記入。
→取引先の住所や領収書、会計記録をあらかじめ残しておく。

 

◆ブログの広告収入の場合(支払調書がない&源泉徴収されていないのが通例)

「種目」 広告収入
「支払者の名称・場所」 例:アマゾン合同会社、東京都目黒区下目黒1-8-1

※グーグルアドセンスの場合は、海外法人が支払い、日本法人が支払い代行しているので記載が悩ましいところです。https://gezumi.jp/2016/07/02/post-2003/を参考に日本法人を記入しました。(グーグル合同会社、東京都港区六本木6丁目10番1号)

※その他の会社の住所⇒確定申告用! 主要ASPの会社名と住所の一覧(2017年1月更新)

「収入金額」

実際に受け取った額の合計か、2016年のうちに報酬が確定した額の合計か、悩ましいところです。どちらでも受付はされているようですが、気になる方はお近くの税務署へ問い合わせされることをおすすめします。

※Amazonアソシエイト:金額の確認方法⇒Amazon アソシエイト・プログラム(アフィリエイト) 公式ブログ。参考例⇒税理士直伝の、Amazonアソシエイトの源泉徴収と確定申告

※グーグルアドセンス:管理画面より「設定」⇒「お支払」⇒「取引を表示する」⇒「前年」

「必要経費」 銀行の振り込み手数料などを合計して記入
「源泉徴収額」 源泉徴収されている場合は金額を記入、源泉徴収されていなければ0円

 

社会保険料控除をクリック⇒例:国民年金を選択⇒支払い保険料の金額を入力
※役所から社会保険料控除用のハガキが来ているので、ハガキに書かれた金額(実際に払った額)を記入。ちなみに平成28年の国民年金を月払いで全額支払った場合191770円。
※国民健康保険料(税)、介護保険料などを同様に入力。

 

所得・所得控除等入力(確定申告書が出てきます)
ほかに記入する箇所がなければそのままで「入力終了(次へ)」。「還付される金額は*****円です。」と表示されます。

住民税等入力
特に該当しなければ、そのままで「入力終了(次へ)」。

住所・氏名等入力
提出年月日は空欄にして、あとで手書きでも構いません(郵送の場合は消印日を記入)。
還付金がある場合は、銀行口座の入力が必要です。郵便局窓口での受け取りもできます。

マイナンバーの入力
扶養家族のある方は、2017年から配偶者やお子さんのマイナンバーも必要になります。

マイナンバーを入力しなくても、「申告書等作成終了(次へ>)」をクリックし、表示されるメッセージを確認のうえ「キャンセル」すれば、申告書の印刷はできます。

申告書等の印刷
留意事項が表示されます。「入力データの保存」をしておくと、来年以降の申告にも流用できるので便利です。

帳簿表示・印刷をクリック
PDFの画面がでます。プリンターのマーク(印刷)をクリックすれば印刷できます。
「ファイル」→「名前をつけて保存」で保存もできます。

⇒ネット画面を終了

 

2.添付書類台紙に、源泉徴収票の原本・マイナンバーカード等のコピー・社会保険料控除証明書等を貼る。

※マイナンバーを証明する書類(本人確認書類)
・マイナンバーカードを持っている場合⇒マイナンバーカード
・マイナンバーカードを持っていない場合

「通知カード」「住民票の写し(個人番号が記載されたもの)」等のうちから1点
+運転免許証、健康保険証、パスポート、身体障害者手帳、在留カード等のうちから1点

※通知カードとは、制度導入時に送られてきた薄緑色のカード。マイナンバーが印刷されている。

※通知カードを紛失した場合⇒再交付が可能なので、市役所に問い合わせる。再交付には手数料が必要。

※マイナンバーカードを紛失した場合⇒マイナンバー総合フリーダイヤル0120-95-0178に連絡。一時利用停止措置をとる場合に限り、24時間対応。

※扶養家族がいる場合でも、コピーを添付するのは申請者本人の書類のみ(家族の分は不要)。

 

3.第一表に押印(一箇所)&提出日を記入の上、管轄の税務署へ郵送または持参。

郵送の場合は消印日を記入します。管轄の税務署がどこかは、書類印刷時に国税庁のホームページが自動的に表示して、宛名と所在地まで印刷してくれます。

確定申告の期間は2月16日から3月15日まで。なお還付申告は1月1日より可能です。また還付申告だけならさかのぼって5年間可能です。

Copyright(c)Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)

 

付記

作成し終わった後に気がついたんですが、こんな便利なソフトもあるということで。

「やよいの白色申告 オンライン」が、2016年12月26日より永年無償で利用できる「フリープラン」に変更になっていました。

↓こちらから無料でダウンロードできます。「今すぐできる確定申告」ダイジェスト特別版(PDFファイル)付きです。

 

↓他社からは、弥生会計の約半額で、サポートつきの有料版が出ていますね。

 

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