しとぎ祭―菓子と餅の神様を祀る小野神社にて(滋賀県大津市小野)

毎年11月2日に行われている、小野神社のしとぎ祭を撮影させていただきました。撮影ほやほやの写真を、ダイジェストでご紹介します。


写真の女性が神前に供えようとしているのが、「しとぎ」です。藁のツトの中に、お餅の原型と言われる「しとぎ」が入っています。


小野神社の祭神は、お餅の神様とお菓子の神様です。なので、お菓子の献上もあります。ずらっと並んだお供えは、全国のお菓子(銘菓ぞろい)!


ご覧の通り、衣装もとても素晴らしいです。


お茶の献上もありました。


その後は、巫女の方による湯釜の儀式が続きました。


近江神宮の宮司さまによる神事です。


最後に皆さんで拝礼に向かいます。


こちらの緑の衣装も、とても印象的でした。


拝礼から戻って、宮司さまのご挨拶で「しとぎ祭」終了です。


祭儀の後の記念撮影にお邪魔しました。


祭儀の後、人々は注連縄を張り渡した青竹を捧げ持ち、小野地区を北、中、南の順で廻ります。各地点で「しとぎ」を吊り下げて礼拝し、五穀豊穣・天下泰平を祈念します。(文章の出典:しとぎ祭案内板。↑写真↓は小野地区北での様子です。)


小野地区南での、ほほえましいひとこま。これにて、しとぎのお披露目も終了しました。

小野の皆様、和邇の皆様、貴重な機会をありがとうございました!

撮影地:小野神社(滋賀県大津市小野)と小野地区
撮影日時:2016年11月2日10時59分~12時51分

追伸(私信):小野神社で声をかけてくれた和邇の女性の方(ベネチア旅行の話をしてくれた方)、あの後イベントに立ち寄れなくてごめんなさい!15時からの会場が分からなくて帰ってきました。またお会いできればうれしいです。

Copyright(c)Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)

※このブログは撮影地域で出会った方々との交流や、撮影地域の豊かな文化をお伝えできればと、撮影者個人で運営しているブログです。文章・画像の無断転載および複製・二次利用行為・営利目的行為はご遠慮下さい。

 

小野神社のご紹介(バックナンバーより再録)

小野周辺史跡案内図

滋賀県大津市小野は、小野妹子、小野篁、小野道風を輩出した小野氏の故郷で、多くの古墳群が見られるところです。当ブログの舞台となっている堅田の近隣でもあります。JRの駅で言うと、南から、堅田(かたた)⇒小野(おの)⇒和邇(わに)です。

小野神社本殿

小野神社小野氏の氏神であるとともに、お餅の神様お菓子の神様を祀っています。本殿前の両脇に、「お餅」の形のお供えがありますね。

お菓子の神様とは、天足彦国押人命(あまたらしひこくにおしひとのみこと)
古事記によれば第五代孝昭天皇の第一皇子で、小野氏の祖であり近江国造の祖です。日本書紀には、大和和邇(わに)の祖であるとも記されています。和邇氏は、大和朝廷成立以前、大阪・京都・奈良・三重・愛知・滋賀一帯をを統治した王族でした。

子孫の小野道風が、菓子業に功績のあった者に匠・司の称号を授与することを勅許されていたことから、小野氏の祖である天足彦国押人命がお菓子の神様として祀られています。

そして、お餅の神様とは、米餅搗大使主命(たがねつきのおおみのみこと)
天足彦国押人命から7代目の子孫にあたる人物で、餅の原形となる「しとぎ」を最初に作り、応神天皇に献上したとの伝承があります。

毎年11月2日に行なわれる「しとぎ祭」では、全国の菓子業界から参拝を受けます。1200年続いているという例祭です。

小野神社の神田

小野神社の神田(写真)で穫れた新穀の餅米を、しとぎ祭の前日から水に浸し、生のまま木臼で搗き固めます。それを藁のツトに包み入れ、納豆のように包んだものが「しとぎ」と呼ばれます。しとぎ祭では、この「しとぎ」が、他の神饌とともに神前に供えられます。

比良の暮雪2(小野氏ゆかりの地と曼陀羅山を歩く~前編:小野神社、小野篁神社、...
「比良の暮雪」という言葉がある。下界には桜が咲いていても、比良山にはまだ雪が残っており、夏になっても消えないことがある。-白洲正子『近江山河抄』「比良の暮雪」薄墨色の比良山が、茫洋とした姿を現わしている。雪を通してみるためか、常よりも一層大きく、不気味で、神秘的な感じさえした。・・・ヒラは古く枚、...
比良の暮雪3(小野氏ゆかりの地と曼陀羅山を歩く~中編:小野妹子神社(唐臼山古...
遣隋使の小野妹子を祀った神社が、滋賀県大津市水明一丁目にある。琵琶湖ローズタウンという住宅街の中にあり、小野駅からは徒歩15分圏。神社の裏側は唐臼山古墳で、小野妹子公園という名の公園になっている。小野神社から歩いて来たので、公園の入口が見つかりにくかった。次の地図は、小野駅前にあった案内板を撮影し...

2件のコメント

  1. 綺麗な写真をみせていただきありがとうございます。2日の午前中はこんな華やかな神事があるんですね。以前、午後?に地元の十人衆のお祓いを見た事があります。10月20日前後に菓子業界の方だけの神事も有ると聞いています。しとぎ餅は3日の和邇祭りで売られていると思います。
    来年は見に行こうと思います
    このブログをY先生から教えて頂きました

    1. ナカタハルミ様
      コメントありがとうございます!
      平日の午前中だったこともあり、見学の方は意外と少なかったように感じました。
      お近くでしたら、ぜひ、来年はご覧になってみてください。
      私は当日、小野の町中で、地元の方からシトギをいただきました。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)