朝日豊年太鼓踊(滋賀県米原市):国選択無形民俗文化財・日本遺産

秋祭りの季節となり、気温もすっかり下がってきました。皆さま、お変わりありませんか。

故郷滋賀の知られざる美しい風景を撮影する旅も、佳境に入ってきました。2013年3月から「近江山河抄の舞台を歩く」というタイトルでスタートし、2014年春からは主にアマナイメージズへの提供とこのブログへの掲載で続けてきています。

この10月9日(日)には、滋賀県米原市にて、朝日豊年太鼓踊(あさひ ほうねん たいこおどり)を撮影してきました。国選択無形民俗文化財、そして日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」(2014年)に指定されている民俗芸能です。

米原市朝日の八幡神社の秋の例祭で、毎年10月上旬の日曜日に行われています。12時40分ごろ、朝日集落の会議所前からお囃子の音がしてきたので行ってみると、一同は円形となり、音頭取を囲んで太鼓踊りが始まりました(「足揃え」)。


13時過ぎ、朝日会議所を出発し、八幡神社へ向かう一行。伊吹山の雄大な姿が背後に見えています。

滋賀県米原市朝日は、伊吹山の山麓に広がる田園地帯です。朝日とその近隣は中世に大原荘と呼ばれた地域で、大原荘の雨乞い踊りは岡神社で行われてきました。

そして、雨が降ったことのお礼として大原荘の村々で踊る「慈雨の返礼踊り」の名残が、この朝日豊年太鼓踊と言われています。


朝日の集落を行く一行。音頭取、笛、鉦、太鼓打ちと続きます。


八幡神社へ向かう一行。背後は伊吹山、道の脇は黄金色の田んぼ。向かいの山は横山城跡で、山麓には伊吹山四ヶ寺のひとつである観音寺があります。山を越えると長浜市石田町(戦国武将・石田三成の故郷)です。


八幡神社の石段を登り、境内へ。境内に飾られた習字は、伊吹高校書道部の皆さんが、前日の宵宮で披露した作品だそうです。


鉦と太鼓は同じ衣装です。菊の造花で飾った菅笠をかぶり、黒襟付きの襦袢の上に緋色の弓小手をつけて、カルサン袴、白足袋にわらじを履きます。

円形、二列縦隊、再び円形となって、14時過ぎまで太鼓踊りの奉納が続きました。


八幡神社の石段を降りると、正面に見事な伊吹山が・・・!
伊吹山麓には、伊吹山をご神体とした神社が各地に見られますが、朝日の八幡神社からの眺めはまた格別でした。

今年の6月には、地元(朝日)の方のご案内で観音寺から横山城跡を経て、長浜市石田町まで歩いて撮影しています。そのときの写真を、最後に関連写真としてご紹介しておきますね。(滋賀の日本遺産等については写真事務所のホームページでご紹介しています。)

資料提供:朝日豊年太鼓踊保存会
撮影・文:Copyright(c)Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)

米原市朝日の皆様、ありがとうございました!

 

▼関連写真▼

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