悪気のない無断転載。 著作者のあなたが後始末しなければならないなら、どうする?

現在、写真事務所のホームページをリニューアル中の筆者です。それに伴って、当ブログの文章の無断転載が発覚しました。困った転載方法をされた挙句、抗議途中で書き換えをされて、作者の私がグーグルと英語で交渉する羽目になりました。

問題は、グーグルの検索(キャッシュ)には私の文章が出てくるのに、私はパクリページの作者ではない(第三者)なので、キャッシュの削除申請ができるのかどうかが、とてもわかりにくかったことです。

同じことは他の方にも起きているようなのですが、皆さん英語で苦労されたり、緊急なのに対応が進まないという悩みの声があったので、今回は文法の若干怪しい英文メール(自作)まで載せて、私の体験談を書いておきます。

何かのご参考になれば幸いです。

追記:この記事は7月31日夜に一旦公開しましたが、「キャッシュの削除依頼方法」の部分を追加して、8月2日夜に再公開しました。

 

今回の件、まず無断転載記事のキャプチャーに、当ブログと同じ表現に黄色でマーカーをつけてみました。(Googleに著作権侵害の申し立てをする際に、今回はここまで特定しないとダメでしたので。)

文章ほぼ丸写し(出典の記載なし)で、2013年の日付で2016年の当ブログ記事を転載したり、画像の直リンクをしようとして失敗して放置したりと、悪気が無いゆえに、かえって性質が悪いのです。

画像ごと転載しようとして失敗した跡が、文章の中に残っていました。当ブログはサーバーで直リンクを禁止しているため、外部から画像を呼び出すことはできません。そのため、性質の悪いことに画像のソースコードが見えたまま放置されていました。<noscript></noscript>で囲んである<img  src=”http://****.jpg” />(黄緑)の箇所です。しかも2箇所あります。

相手方には「画像のソースコードの箇所」は即刻削除して下さいと言いましたが、どこの部分の話か分からなかったようです(そもそもコピペだからか・・・)。仕方が無いので、その間にグーグル社に著作権侵害の報告をして、検索結果から外してもらうように要請しました。

 

文章を差し替えられてしまった!
なのに無断転載は検索結果に出てくる状態。どうする?

その間に相手が記事を全部ウィキペディアの文章に差し替えてしまったので、話がややこしくなってしまいました。

無断転載された文章がグーグルのキャッシュに残っていたため、検索結果には私の文章が出てきていました。私はホームページ更新作業の合間に削除要請をしながら、グーグルと何度かメールのやり取りをするしかありませんでした

先方は、ブログのコメント欄とツイッター以外、連絡のしようがない相手でした。しかも差し替えた記事について、何を思ったか今度はツイッターで宣伝を始めて、もういい加減にしてほしいです; こちらはグーグルとやり取りをしていたので、先方のその後は知りません・・・

ですが、その間に作者がどう措置をとったかについては、当事者が書かないといつまで経っても本当のことが伝わらないので、私は顛末を書いています。

 

私が直面した一番の問題は、グーグルと英語でやりとりしなければならなかったことです。当初は日本語の定型文でメールが来ていましたが、途中から英文でメールがきました。

We’re working to respond in your language, but we’re currently best able to answer in English. We apologize for this inconvenience.(日本語に対応するために取り組んでいるが、我々は現在、英語で返事をするのが最善の状態です。不便をかけて申し訳ない)とのことです。

どうにも仕方が無いので、学生時代以来久しぶりに英文で書きました。グーグル翻訳を使って修正しつつ、時間をかけて書きました。本来なら無断転載した人に後始末して欲しかったですが、どうせなら同じ事で困っている方のために、今後何かのご参考になればと掲載しておきます。グーグルには伝わっていましたので、文法の細かい点はご容赦を。

このブログでは、本来はこういう情報を共有して、お互いのためになればいいですねと思って様々なことを掲載してきました。画像のパクリやら記事のパクリをする人は、どうしたら退散願えるのか、関心のある方と勉強会やメーリングリストをしてみたいです。

 

削除依頼文(一例)

Dear the Google Team,
I received your English message.

Unauthorized reproduction has deleted and rewritten by my protest.
However, if you search on my blog domain “○○”, my sentence is displayed on Google web cash.
And △△ is displayed on Google search.
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:*** can be read on any person as a sentence.

That is because of a unauthorized person failed attempt to the direct link of my image.
The unauthorized reproduction has caused an actual damage to me.

Please remove from Google web cash.

Thank you for your cooperation.
I will write in Japanese in detail.

【Detail(Japanese)】
▼Unauthorized reproduction :Google web cash
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:*** 

▼My sentences (source: http://katata.info/2016/02/katata-ojoya-1/ )
無断転載された文章を、日本語で記入

▼My sentences (source: http://katata.info/2016/02/katata-ojoya-2/ )
無断転載された文章を、日本語で記入

Regards,
Jun Kanematsu


(日本語訳)

グーグルチームの皆様、
あなた方の英文メールを受け取りました。

無断転載は私の抗議で削除され、書き換えられています。
しかし、○○で検索すると、私の文章がグ-グルキャッシュに出てきます。
そして、△△が検索結果に表示されます。
(グ-グルキャッシュURL)で誰でも文章として読める形で掲載されています。

無権利者が画像の直リンクをしようとして失敗したためです。
無断転載により私は被害を被っています。

グ-グルのキャッシュから削除してください。

あなた方のご協力に感謝します。
日本語で詳細を記します。

【日本語で詳細を記入】

よろしくお願いします。
名前

 

記事自体は残っている場合の、キャッシュ削除依頼方法

結論として、今回のようにぺージが書き換えられて、あるいは写真が削除されて記事が存続している場合でも、第三者は削除リクエスト ツール(http://www.google.co.jp/webmasters/tools/removals)からキャッシュの削除をリクエストすることができることが分かりました。

※削除リクエスト ツールの利用にはG-mailのアカウントが必要です。利用されていない方は、まずG-mailのアカウントを作ってから利用してください。

1.削除リクエスト ツールにログイン後、相手方の記事URLを記入し、「削除をリクエスト」をクリック

2.「はい」を選択して「次へ」をクリック

3.実情に応じて選択(私の場合「キャッシュが最新ではありません」を選択しました)

4.ライブページ(パクリ記事の現在)には表示されなくてもキャッシュには表示される単語を入力。特徴的な箇所の文章を一文入力しておけば大丈夫です。後は「削除をリクエスト」をクリックすれば、削除申請終了です。お疲れ様でした!

キャッシュから削除されたかは、削除リクエスト ツール(http://www.google.co.jp/webmasters/tools/removals)で確認できます。私の場合は半日で削除されました。

 

以下、記録として残しておきます。

実は今回、相手方が「2013年3月」の記事として掲載しているため、「2016年2月」である私の記事は一見分が悪いのです。実は日付のからくりがありました。

転載された写真のソースコードが、「2015年7月」に取得した当ブログの独自ドメインでした。つまり2013年3月の相手方記事に、2015年夏以降しか存在しない写真コードが記載されていたことになります。ちなみに当ブログは2015年8月に移転し、以後は独自ドメインで運用しています(ブログの開始自体は2007年12月)。

ブログ記事の日付は人為的に操作できます。今回の日付は故意かどうかはわかりませんが、後味の悪いものでした。日付のからくりを見破る方法の一つとして、写真のソースを見る方法があることをご紹介しておきます。

無断転載ページの上で右クリック→ページのソースを表示→<img  src=”http://あなたのブログ.com/2016/7/****.jpg” />とあったら、あなたが2016年7月に自分のブログにアップした写真である可能性が高いです。たとえ相手が2013年の記事で使っていたとしても、です。

【反省点】 今回のようなケースは、たとえ相手が個人ブログでも、画像ソースが誰でも見える形で表示されていたとしても、それが検索結果に出ていたとしても、一番先にグーグルに著作権侵害の申し立てをして、それが通ってから当人に削除依頼を行うべきでした。そのほうが結果的に早くてスムースだったように思います。

 


画像の直リンクとは?なぜ行ってはいけないのか?

ブログやホームページに画像を載せる際、次のようなコードを書いて、画像を置いてあるサーバー(インターネットの向こうにある大きなコンピューターとでも思ってください)から呼び出しています。src=”http://****.jpg” の部分が画像の置き場所です。

<img  src=”http://****.jpg” />

これが正常に読み込まれると、上の画像のように、記事の中にきちんと写真が出ます。

ところが、これを他人のサーバーから勝手に呼び出して、自分のブログ等に置こうとする人がいるのですね。これが画像の直リンク(ダイレクトリンク)です。相手のサーバーに負担をかけるだけでなく、無断で行うのはマナー的にも好ましいことではありません。タダ乗りしているようなものです。

物理的な転送能力以前に、道義的に迷惑行為となりますので、やめていただきたいです。他人のサーバーには経費がかかっていること、そして画像の無断転載の抜け道として使われることが一番問題ではないでしょうか。安易なコピーや画像の直リンクは、今回の方のように築き上げてきたサイトの信用にもかかわりますので、本当にやめてください。

「画像の一枚一枚は大した転送量ではない」といわれますが、画像の枚数やアクセス数によっては、かなりの負荷がかかるのは事実です。・・・あれっ、これは個人ブログや企業ホームページから写真を一枚一枚持ってきて、「引用」と称して掲載している某サイトの、「画像の一枚一枚は大した使用料ではない」という本音と似ているぞ・・・。

引用の要件とは?

引用については、「インターネット著作権問題(こころの散歩道)」で丁寧に解説しておられるので、引用の形でご紹介します。

引用される著作物が公表されていること(まだ発表されていないものはだめ)

引用する自分の文章と引用する文章に主従関係があること(引用文のほうが多いのはだめ)

報道、批評、研究など正当な目的があること。(注目やアクセスを集めるため等に使用するのはだめ)

「出所の明示」。(はっきりと誰のどこからの引用かを記述しないとだめ。)

インターネット著作権問題(こころの散歩道) – 新潟青陵大学

今回は主従関係と写真の直リンク行為がアウトでしたが、それがなければ、後は出典を書いて頂ければ問題はありませんでした。

もし主従を超えて転載したいなら、事前に掲載の問い合わせをして下さいね。当ブログではその旨、サイドバー(右)とフッター(下)と「当サイトについて」の中で明記しています。もっとも明記しなくても事前にご連絡くださる方はおられますので、ありがたいと思っています。

 

撮影者からのお願い

インターネットでの写真・文章(著作物)の取り扱いについて、現状とお願いを記しています。

時には、今回のように相手方の無断転載の後始末をして、他方では「それならネットに出すな」と言われながら(だから何なのだろう?作者は私だけど、何か変だぞ、と思いながら)、筆者は撮影をしています。

ここまで読んでくださる方は転載などとは関係がない方なので、かえって申し訳ない気持ちになります。(無断転載する人は何も読んでいないことは承知しておりますが・・・)

インターネットに掲載されている画像・文章等にも著作権があります。
「ネットから拾ってきた」と言う方がおられますが、画像検索で見つけた画像であっても、他人のサイトに掲載されている画像・文章でも、無断で使用すれば著作権侵害になります。

特に写真利用に際し、引用元を明記しただけで無断で利用することは著作権侵害になります。キュレーションサイト(まとめサイト)・SNS(ツイッター等)・ブログ・エッセイ・印刷物等への無断使用は禁止されています。

詳細:ケーススタディ|写真を安全に使うには|アマナイメージズ
↑先日のカウモ社関係の方、どうぞこちらをお読み下さい。

 

長くなりましたが、ここから書く話は、商用写真転載の件とは全くの別件です。

今回とても気になったのは、ご年配の男性の個人ブログらしくて、インターネットに夢中のあまり、ネットから写真や文章をコピーして載せていることのリスクがわかっておられない節があったことです。

高齢者の方は、電話帳の関係で、住所と名前の情報がどこかに残っている場合があります。しかも本名でブログをされている方が多いです。個人を特定できる情報を書きつつ、安易に著作権侵害をしたりすれば・・・悪気がない分だけリスクのほうが大きくなってきます。鈴木です。別館さんのブログ記事でも、高齢者の方がインターネットにはまって、本名ブログで著作権違反をしているケースにひそむ危険性を書いておられました。

お子さんや若い人に対しては、啓蒙活動が盛んに行われていますが、ご年配の方に対しては公民館などで「楽しくホームページを作ろう」的な活動のほうがほとんどのような気がします。年齢とは関わらず起こりうる話ですが、ご家族の方は、この夏休みに、ネット上の著作物の扱いや個人情報の公表について、お話をする機会をもっていただければありがたいです。

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