Dell Precision T1500の電源ユニットを交換してみました

電源ユニット

筆者が使っているWindows7パソコンは、起動後数分経つと電源がストンと落ちる症状がありました。Dellに付属しているソフトSupportAssistで検査しても、メモリ、HDD、CPU、マザーボード、グラフィックボードには異常なし。

修理か買い替えしかないかと思っていたところ、Dell Precision T1500の電源が「標準の電源」だと知りました。Dellの保障期限が切れていたこともあり、自分で電源ユニットを買ってきて交換したところ、あっけなく解決しました。

ここに至るまでの長い道のりは、こちらに書いています。
KP41への対処法から、Dell Precision T1500の電源を交換するまで

問題の切り分けにはこちらの記事が参考になりました。
PCが「何となく調子が悪い」時のチェックリスト

Dell Precision T1500の電源は、ATX電源と呼ばれる標準の電源です。
※ATX電源のサイズ:幅150*高さ86*奥行140または160mm
※注意点:T1500の場合、PCケースの関係で奥行140mmの電源しか入りません。そこで奥行160mmのものは候補から外しました。

▼電源ユニットの検討項目&知っておいたほうがいいもの

ワット数と出力
80PLUS認証(電源変換効率80%以上の電源ユニットに対し、80PLUS認証が与えられている)
コンデンサの種類(105℃品と85℃品がある)
コネクタの接続方式(直出し式かプラグイン式か→PC内部が狭い場合、プラグイン式のほうがいいかもしれません)
コネクタの種類(自分のPCで使われているコネクタの形と、挿す位置がわかればOK)

Dell Precision T1500には350Wの電源ユニットが入っていたので、350W以上の電源を検討しました。筆者の場合、画像ソフト(Lightroom、Photoshop)を使うくらいなので、今後の拡張を考えても500Wあれば十分だと判断しました。

80PLUS認証、コンデンサの種類、直出し式かプラグイン式かは価格帯に反映されるので、総合的に決める感じでしょうか。電源変換効率のよさで80PLUS GOLDまたはSILVERが、品質面で105℃コンデンサが、取り扱いのしやすさでプラグイン式が推奨されているようです。
ただし、電源屋さんの独り言~本館~価格.com – 『電源ユニットのコンデンサーで教えて下さい』 にあるように、80PLUSや105℃品だからといって過信するのではなく、安いものは値段相応と考えたほうがよさそうです。

筆者の場合、奥行140mmでないと入らないので、日本製コンデンサで550Wが決め手となり、80PLUS Blonze、直出し式のANTEC アンテック NeoECO Classicシリーズ 550Wモデル NE550Cを購入しました。

電源ユニットの大きさや選び方は、下記の記事がとても参考になりました。
パソコンの電源ユニットについて- パソ兄さん
パソコン知識/電源ユニットのコネクタ種類 – パソ兄さん
電源- パソコン初心者講座

 

▼注意点

・使用中の電源ユニットのサイズを実際に測っておくことです。盲点だったのは、電源コードの差込み口(着脱式ケーブルのパソコン側の差込み口)の位置でした。差込み口の位置によっては、パソコンのカバーと干渉するおそれがあります(アンテックNE550Cの場合、ギリギリでした)。
・必ずパソコンの電源ケーブルを抜くか、電源スイッチをOFFにした状態で作業します。
・作業前に身近な金属(ドアノブやアルミサッシなど)に 手を触れて、体の静電気を取り除いておきます。
※電源ユニットの交換は、Dellの保障対象外になります。ご注意下さい。

▼電源ユニットを購入

電源ユニットNE550C
アンテックNE550Cです。付属品:AC電源コード、取り付けネジ4本、説明書。
ケーブルは直出し式です。プラグイン式との違いは、使わないケーブルの取り外しができないこと。使わないものはPC内部の空きスペースに押し込んでしまえばいいので、あまり気になりませんでした。
説明書はとても簡単なものなので、事前にメーカーのホームページを参照したほうがよさそうです。
なお、筆者の購入した電源の場合、3年保証シールがパッケージを包むビニールに貼ってありました。開封の際、シールを破かないようにご注意下さい。

▼実際に使う電源ケーブルコネクタの種類

Dell Precision T1500の場合、実際に使うコネクタは3種類&使用箇所は4箇所です。形状と差し込む場所を間違えなければ大丈夫です。

電源ケーブルコネクタ24pin
ATXメインコネクタ(マザーボード用電源)24pin:使用1箇所

SATA電源コネクタ
SATA電源コネクタ(HDD、光学ドライブ用):使用2箇所。1本のケーブルにこの形状のコネクタが数個ついていて、芋づる状態になっています。使用するときはどれを使っても構いません。

電源ケーブルコネクタ4pin
ATX12V コネクタ(CPU用電源)4pin*2:使用1箇所
アンテックNE550Cの場合、側面に「CPU」と書いてあります。真ん中で半分に割れるので、Dell Precision T1500で使う場合は「CPU」と書いてあるほうを使用します。
電源ケーブルコネクタ4pin

※コネクタの詳細は、こちらがとても参考になります。ぜひご一読を。⇒パソコン知識/電源ユニットのコネクタ種類 – パソ兄さん
※修理のプロの方の解説⇒ATX電源ユニットを修理で交換(神配線は不要)-BTOパソコン.jp

▼電源ユニットの交換方法

パソコン
電源コードだけでなく、マウスやキーボードなどの線をすべて外しておきます。そして、PCケースのパネルを外します。ネジは2箇所あります(赤色の箇所)。作業にはプラスドライバーが必要です。

パソコン内部
パソコン内部です。左上にあるのが電源ユニット。Dell Precision T1500の場合、赤色の箇所(4箇所)の配線を、数字の順番で取り外します。実際の2と3は隠れて見えていませんが下にあります。

HDDのSATA電源コネクタ
1.HDDのSATA電源コネクタを、矢印の方向へ取り外します。ちょっとずつ引っ張れば大丈夫です。

DVDドライブのSATA電源コネクタ
2.DVDドライブの黄色いコードを、矢印の方向へ取り外します。その下にSATA電源コネクタがあるので、矢印の方向へ取り外します。

マザーボードの24pinコネクタ
3.HDDの下にマザーボードの24pinコネクタが見えるので、突起に手をかけて、少しずつ上の方向へ取り外します。取り外しはここが一番難しかったです。見えている部分の上半分が抜けるので、焦らず、少しずつ力を掛けてください。

マザーボードの24pinコネクタが取り外された状態
マザーボードの24pinコネクタが取り外された状態です。

CPUの4pinコネクタ
4.最後に、CPUのコネクタを取り外します。突起に手をかけて、上の方向へ。

CPUのコネクタが取り外された状態
CPUのコネクタが取り外された状態です。

電源ユニット
5.電源ユニットを固定しているネジ4本を、プラスドライバーで取り外します。

電源ユニット
6.Dell Precision T1500の場合、電源ユニットの右上がバネ状の部品で固定されているので奥へ押して、その間に電源ユニットを手前へ引っ張り出すのがコツです。

電源ユニット
7.電源ユニットが取り外され、スペースが出来ました。ここへ新しい電源ユニットを入れ、外側をネジ止めします。ここが一番苦労しました。

電源ユニット
まず、電源コードの差込み口を左に、ファンを下向きにします。次に、6で書いた矢印の箇所(バネ状の部品)を奥へ押しながら、ひねってねじ込むようなイメージで入れます。そして外側を付属のネジで止めます

アンテックNE550Cの場合、電源コードの差込み口を固定する金具の厚みが、パソコンのカバーと若干干渉します(筆者の場合、ギリギリでした)。電源ユニット自体は内側のバネ状の部品のおかげでゆりかご状に固定されるので不都合はありませんでしたが、気になる方は他の電源ユニットをご検討下さい。

マザーボードの24pinコネクタ
8.新しい電源ユニットのコネクタを取り付けます。コツは、使うコネクタをあらかじめ手前に出し、使わないコネクタはPCの奥に押し込んでしまうこと。そして、マザーボードの24pinコネクタを取り付けます。

CPUの4pinコネクタ
9.次に、CPUの4pinコネクタを取り付けます。

DVDドライブのSATA電源コネクタ
DVDドライブのSATA電源コネクタ
10.DVDドライブのSATA電源コネクタを取り付けます。上に黄色いコードを取り付けるのもお忘れなく。

電源ユニットとパソコン内部
11.最後にHDDのSATA電源コネクタと青いコードを取り付けて完成です。パネルを取り付けて、電源コード、マウス等のケーブルを取り付け、パソコンを起動させます。

電源スイッチは、マイナスのマークのほうが、電源オンの状態です。Dell Precision T1500の場合、BIOSのチェックが入ることも無く、通常通り起動しました!

 

↓今回購入した電源です。

 

↓以下、購入を検討した電源のご紹介。こちらも奥行140mmのATX電源です。80PLUS SILVER認証取得、750W。650Wもありますが、750Wとほとんど価格が変わりません。

↓奥行きが160mmだったので断念しましたが、80PLUS GOLD、セミプラグイン、日本製105℃コンデンサ、5年保障のATX電源です。

↓後からこんな電源を見つけました。奥行き 140mm で、80PLUS GOLD、セミプラグイン、日本製105℃コンデンサ、5年保証のATX電源。こちらも評判がいいようです。

 

普段撮らないものばかりで、撮影のほうが大変だったかも(^^;) ですが、子どもに戻ったような楽しい経験でした。長文の備忘録になりましたが、ご参考になればうれしいです。
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