山の辺の道・北コースを歩く(1)―円照寺から正暦寺まで

山の辺の道・北コース
熊野古道?!いえいえ、ここは奈良の町中にとても近い場所です。近鉄奈良駅からバスで南へ20分、円照寺バス停で下車して参道を歩くと、円照寺という尼寺の前に出ます。その脇から始まっているのが、写真の石畳の古道です。

今秋の奈良撮影シリーズの締めくくりとして、今回より「山の辺の道・北コース」をご紹介します。日本最古の道と言われる「山の辺の道」は、天理から桜井の間のハイキングコースとして知られていますが、その北側(奈良から天理の間)に「北コース」と呼ばれる道があります。天理以南と比べて歩く人があまりいないようで、この機会にぜひご紹介したいと思い、掲載することにしました。

下の写真は奈良の地図で、東海自然歩道が「紫」の線で描かれています。主要地点と最寄り駅には赤丸で印をつけてみました。(ちなみに春日山石窟仏と「柳生街道」は先日ご紹介しました。柳生街道も一枚目の写真同様、見事な石畳の道です。)

◆北・山之辺の道1:近鉄奈良駅-新薬師寺-白毫寺-円照寺バス停(約9km)
北・山之辺の道2:円照寺バス停-正暦寺-弘仁寺-石上神宮-天理駅(約15km)←今回歩いたのがこの2番目のコースです。
山の辺の道・北コースの地図
今回ご紹介する円照寺から正暦寺までは、山中を約2km。歩いて1時間程度です。

竜王池
竜王池。円照寺脇の石畳の道を抜けると、こんな幻想的な風景に出会えます。

五つ塚古墳
五つ塚古墳群。五つ塚古墳の脇の車道を歩き、畑の中の道を歩き、最後は山中に入ります。このルートはあまりハイカーが歩かない道のようで、誰にも会いませんでした。

旅人地蔵
山中の民家の脇に、旅人地蔵。ここから本格的に山の中に入ります。

正暦寺へ続く山中の道
正暦寺へ続く山中の道は、こんな感じの坂道です。最初は写真のような林道ですが、途中から山道(車両通行不可)になります。誰もいなくて、先が見えなくて、ひとりで遠いところまで来ちゃったなあ、本当にひとりぼっちだなあと感じる、でも明るい道です。

正暦寺へ続く山中の道
以前、比叡山の千日回峰行の道を駆け下りて撮影したことがあったのですが、そのときとよく似た道に変わりました。それが、錦の里(正暦寺)への入り口でした。


山の辺の道を抜けて、正暦寺のそばに出たところです。


正暦寺本堂と紅葉。正暦寺は「錦の里」と呼ばれる紅葉の名所です。奈良を愛する皆さんは、毎年正暦寺の紅葉を心待ちにしておられます。今回初めて伺って、それも山道を1時間かけて歩いてくると、滋賀から伺う私にもそのことがよく伝わってきました。


正暦寺福寿院客殿からの眺め。この場所に座って眺めると、美しいの一言です。

※次回は、正暦寺参道から弘仁寺、白川ダムまでを掲載予定です。
※ハイキングの参考地図は、最終回(全3回の3回目)に、リンクで掲載予定です。

撮影地:奈良県奈良市山町~菩提山町、撮影日:2015年11月12日
Photograph of Yamanobe-no-michi and Syoryakuji-Temple(Nara,Japan).
Copyright(c)Jun Kanematsu/junphotoworks.com(兼松純写真事務所)