桜の頃、京都(3) 祇園白川から清水寺へ歩く、清閑寺と高倉天皇陵、毘沙門堂と山科疏水


京都撮影3日目(最終日)は、早朝の祇園白川から始まりました。
写真は、柳の新緑が美しい巽橋(たつみばし)です。
京都市営地下鉄・三条京阪駅を降りて南へ10分ほど歩くと巽橋に到着します。


路地から見た巽橋です。
花見小路通を東へ抜けて、朝の祇園を歩いてみることにしました。少しどきどきします。


辰巳大明神・巽橋⇒花見小路通を南へ⇒四条通を渡って⇒弥栄会館・建仁寺の方向へ直進します。


祇園の静かな朝。お茶屋さんや京料理の店が立ち並びます。
この少し前まで、板前さんらしい男性がお店の前で水を撒いていました。


都をどり会場に近い「弥栄会館」の前を通り過ぎると・・・
突き当たりに建仁寺があります。


建仁寺は京都最古の禅寺で、日本に臨済宗を伝えた栄西によって開山されました。
今年(2014年)は栄西の没後800年にあたるので、様々な記念行事が開かれるそうです。
建仁寺の角は坂道になっていて、10分ほど歩いていくと東山安井の交差点に出ます。
周辺は狭い路地で、宅配便のドライバーさんがカートを押して荷物を運ぶ姿を見かけました。


雰囲気のある坂道に入ると、法観寺の五重塔(通称八坂の塔)が姿を現しました。
このあたりは清水寺の近くなので、そのまま歩いていってみますね。


出勤途中らしい男性が、子どもさんをだっこして坂を上っていきます。
なんだかほほえましい光景と五重塔。古都・京都ならではの朝の風景です。


法観寺は臨済宗建仁寺派の寺院で、聖徳太子が開いたと伝えられている古刹です。
普段は閉まっていますが、時期によっては拝観できるようです。
ちなみに、この近くの高台寺も、法観寺と同じく建仁寺の末寺です。


趣のある民家や店が立ち並ぶ坂道を、清水寺の方向へ登っていきます。ほぼ一本道です。


振り返ると、法観寺の五重塔(八坂の塔)。


二年坂と合流したので、しばし寄り道。


二年坂。和傘と店の佇まいがいいですね。
二年坂・三年坂を少し行くと松原通に合流します。大勢の観光客の中を歩き、清水寺到着です。
松原通から清水寺界隈も「中国語、日本語、ときどき英語」の聞こえてくる別世界でした。


清水寺の境内にあるのが、縁結びで有名な「地主神社」(じしゅじんじゃ)。


境内には2つの「恋占いの石」があって、修学旅行生に大人気でした。
目を閉じて2つの石の間を歩き、他方にたどりつければ恋が叶うと伝わる石です。
男子の学生さんが一生懸命挑戦している姿は、スイカ割りのときみたいな微笑ましさでした。


清水の舞台と清水寺本堂。
前回掲載の醍醐寺・二条城と同様、「古都京都の文化財」として世界遺産になっています。


清水寺の子安塔。
清水の舞台に立つと正面に見える朱塗りの三重塔が、この子安塔です。
聖武天皇・光明皇后の祈願所と伝わっていますが、詳しい創建時期は不明だそうです。
現在の建物は明応9年(1500)のもので、2013年に修復が終わったばかりです。


子安塔の先に清閑寺という寺があると、看板が出ていました。せっかくなので行ってみます。


15-20分ほど山道を行くと、突然目の前に、六條天皇陵・高倉天皇陵が現れました。


そこはまるで、大津・逢坂越の蝉丸神社(上社)のような雰囲気でした。
高倉天皇陵の隣の高台に、ひっそりと建つ清閑寺。
眼下には山の間を縫うように、東山ドライブウェイと国道1号線が走ります。
京都市街が一望できる静かな境内には、小督局が愛したという桜の大木がありました。


私はそこで初めて小督局(こごうのつぼね)のことを知りました。
高倉天皇との間を裂かれた彼女は清閑寺に幽閉され、この地で亡くなりました。
高倉天皇といえば、後の安徳天皇の父。高倉天皇と小督の間を裂いたのは、平清盛。


清盛は、娘・徳子の入内に小督が邪魔になると考え、小督を無理やり出家させました(写真)。
胸を痛めた高倉天皇は、小督局のいる清閑寺に葬ってくれと言い残し21歳で亡くなります。遺言は守られ、高倉天皇は清閑寺で葬儀・埋葬されました。
そして清閑寺の隣にある「高倉天皇後清閑寺陵」のそばに、小督局の墓塔があるそうです。

好きな人と引き裂かれた悲しみを思うと、なんだか涙が出てきました。
地主神社で会った学生さんのひたむきな恋が叶うように、願わずにはいられませんでした。


幕末には、清閑寺の茶室「郭公亭」は西郷隆盛と月照上人の密談場所となったといいます。
清水寺の住職だった月照上人は、尊皇攘夷派の僧侶で郭公亭に隠棲していました。
隆盛はしばしばここを訪ねて、王制復古の謀議を図ったと言われています。
清閑寺の鐘楼の上にあったという郭公亭ですが、腐食が激しくなり平成3年に解体されました。


清閑寺の要石(かなめいし)。
「願いあらば あゆみをはこべ 清閑寺 庭に誓いの 要石あり」(よみ人しらず)
古くからこの石に願いをたてると願いがかなうという信仰を持つ石です。
清水寺へ参拝の折は、ぜひ清閑寺にもお立ち寄りくださいませ。


清閑寺を後にして、バスで京都駅に戻り、今度は山科へと向かいます。


前回までの中で、琵琶湖疏水の大津側と京都側をご紹介してきました。
今回は山科(京都市山科区)の琵琶湖疏水をご紹介しますね。


毘沙門堂へ行く参道の途中に橋があって、琵琶湖疏水が流れています。
春は桜と菜の花がとてもきれいで、地元の方が手入れをされています。


疏水に沿って遊歩道が続き、緑地公園と小関越を経て、最後は大津へ抜けることができます。(ちなみに大津の長等公園・長等神社・三井寺の近くへ出てきます。)
今度は小関越を歩いてみようと思っています。


山科の毘沙門堂。天台宗の門跡寺院で、春は桜、秋は紅葉の名所です。
境内のしだれ桜が有名ですが、駐車場の桜も見事です。


毘沙門堂と桜。長い歳月を経た大木が多いのが毘沙門堂の桜の特徴です。


毘沙門堂の帰り道で見つけた石柱にあった言葉。何度か来ていて初めて気がつきました。
平常心是道(びょうじょうしんぜどう)。仏教の言葉のようです。
普段の生活・ありのままを軽んじることなく、日常を大切に生きなさいということでしょうか。
意味はこちらのサイトが詳しいです。また勉強になりました。
撮影の道もまだまだ続きます・・・

 

<お知らせ>
ブログを通じて様々な方に御連絡頂き、地元の皆様、ご覧頂いている皆様には厚くお礼申し上げます。このたび、写真エージェンシーのアマナイメージズにストックフォトの窓口をお願いすることになりました。

今回掲載している写真を中心に、後日、アマナイメージズにて掲載・販売予定です。
※現在サイトへの登録作業中で、掲載時期はアマナイメージズによります。ご了承下さい。詳細は後日、このブログとホームページでお知らせします。

※寺社仏閣はライツマネージド(RM)、それ以外はロイヤリティフリー(RF)となります。
特に寺社仏閣(RM)については、滋賀・京都・奈良を中心に網羅的に預けていく予定です。

これからもふるさとの美しい風景を撮影していきたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

<追記>amanaimages掲載ページのお知らせ
リンク先ページで「この作家を検索」をクリックすると全作品をご覧いただけます。
・5/15掲載開始⇒RM(ライツマネージド/作家番号02698)
・6/21掲載開始⇒RF(ロイヤリティフリー/作家番号10737)

<2014年春の桜シリーズ・内容&次回予告>

吉野山の桜(奈良)(2014年4月16日(水)撮影)

滋賀の桜(1) ひこにゃんと彦根城(2014年4月11日(金)撮影)
滋賀の桜(2) 海津大崎:琵琶湖畔の桜の並木道(2014年4月12日(土)撮影)


滋賀の桜(3) 近江八幡の水郷と、時代劇のロケ地・八幡堀(2014年4月11日(金)撮影)
滋賀の桜(4) 長浜曳山まつりと、長浜城・豊公園の桜(2014年4月15日(火)撮影)
滋賀の桜(5) 三井寺(園城寺)、琵琶湖疏水(鹿関橋)、石山寺と瀬田川(2014年4月3日(木)撮影)

桜の頃、京都(1) 蹴上インクライン、南禅寺、哲学の道、岡崎疏水、平安神宮、円山公園、嵐山、嵐電の桜の通り抜け(2014年4月7日(月)撮影)


桜の頃、京都(2) 醍醐寺、南禅寺、元離宮二条城(2014年4月8日(火)撮影)

桜の頃、京都(3) 祇園白川から清水寺へ歩く、清閑寺と高倉天皇陵、毘沙門堂と山科疏水(2014年4月9日(水)撮影)